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異世界でアイテムコレクター  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中
Episode11.5 塔の迷宮・後編

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魔力が足りない

~前回のあらすじ~

鈴子を日本に戻すことになった。

 俺とルシル、鈴子は神社の本殿に移動した。

 万が一のことがあったら、精霊たちを連れて西大陸から脱出するように言ってある。

 すでに集めた力のごくごく一部を使い、地上への転移陣は完成してある。

 クリスにしては珍しく、俺の要請に素直に応じてくれた。


 本殿の中に土足で上がり、ルシルがチョークを使って転移陣のような魔法陣を何重にも書いていく。

 魔法陣を書き終えると、鈴子をその中央に座らせた。


「コーマ、できたわ」


「じゃあ、鈴子、行くぞ」


 俺が鈴子に言う。


「……うん」


 鈴子は静かに頷いた。

 今回はギリギリのところを行くため、叡智のスキルを表示することにした。


 よし、行くか。


 俺とルシルは魔力の妙薬を飲んで、魔力の底上げを行った。

 これで五割増しになる。


 ルシルが封印を第一段階まで解除する。

 第一段階だと俺は竜化を抑えることはできるが、今回は第二段階まで行くのでその必要はない。


【竜化状態が第一段階になりました】

【破壊衝動制御率99.99%。ステータスが大幅上昇しました】


 その後、魔法の一時レベルアップ表示が羅列される。

 くっ、ちょっと来たな。でも、今の俺だとこの程度なら問題ない。

 ただ、破壊衝動制御率が100%に行かないのは相変わらずだ。100%まで行ったらアイテムからスキルを吸収できるんだが。


 ルシルの体も中学生のそれにまで成長する。


「……人間、じゃないの?」

「元は人間だよ。ただの日本人だ。でも今は魔王をやってる」

「……驚き」


 だから、お前は絶対驚いてないだろ。


「コーマ、次、行くわよ」

「あぁ、頼む」


【竜化状態が第二段階になりました】

【破壊衝動制御率34%。ステータスが大幅上昇しました】


 魔法の一時レベルアップが表示される中、俺の中に破壊衝動が膨れ上がる。 


【殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ】


 うん、まだ耐えられる。まだ耐えられる。

 ルシルの体も成長し、高校生くらいに――今のままルシルが力を解放すれば、女子大生くらいの力にはなるだろう。


「……ルシル、どうだ? なんとかなりそうか? こっちはまだ耐えらえる」

「………………」

「ルシル、返事をしてくれ!」

「コーマ、ごめん……結構厳しい。ここ――日本と私の世界との中間点くらいだと思ってたけど、もっと手前だった……日本に行くまでの力が足りない」

「ルシル、それなら第三段階に――」

「コーマ、忘れたの? 第二段階にはじめてなったとき、あなたが何をしたのかを――」

「……そうだよな」


 第二段階になったとき、俺はこの手でカリーヌと、そしてクリスを殺しかけた。いや、実際にはクリスの腹を貫いていた。ルシルの腹を貫いたベリアルのように。

 竜化の段階はひとつ上がることで数倍の負担が俺に襲い掛かる。単純に二倍や三倍ではない。


「……くそっ、何か他に手はないか……他に何か……」


 竜化したまま、俺は鱗を纏っている手の甲を顎にあてる。

 魔力の神薬は一日一本しか使えないし、他に何か。

 ルシルの魔力を一気に押し上げる何かはないか?

 ユグドラシルの杖よりも凄いものはないか?


 …………それだ!


 アイテムバッグから、ひとつのアイテムを取り出す。

 サッカーボールサイズの種。

 そう、ユグドラシルの種を。


 これを鑑定した。

 

……………………………………………………

ユグドラシルの種【素材】 レア度:72財宝


世界樹とも呼ばれるユグドラシルの種。

種にも多くの魔力が込められている。

……………………………………………………


 枝は加工しないと72財宝にはならなかったが、種はそのままで72財宝だ。

 これを加工したら何かできるんじゃないか?

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