表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でアイテムコレクター  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中
Episode11.5 塔の迷宮・後編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

480/742

コーマVS鈴子

~前回のあらすじ~

コーマの影を倒した。


 俺の影が消え、再び俺の影に戻った。

 そして、俺は鈴子を見た。


「鈴子、悪いがお前の用意した俺は倒させてもらったぞ。観念しろよ」

「……あなたは大きな失敗をした」

「え?」


 何のことかわからなかった――が……俺は足元を見る――すると、そこに転がっていたのは、


 ――ウォーターボム!?


 何でこれがここに!?


 さっき、俺の影がアイテムバッグに入れたはずの……いや、待て、俺の影を倒して影が消えた。

 それなら、アイテムバッグはどうなる? 決まってる――消える。

 中に入れた、俺のウォーターボムを残して。


 俺は咄嗟に後ろに飛んだが――溢れる水が俺を襲ってくる。

 ちょっとヤバイ――そう思った時――


氷結フリージング!」


 凛とした声が響き、目の前にまで迫っていた水が凍り付いた。


「おいおい、それは魔法の杖じゃないぞ」

「仕方なかったでしょ、杖を出す暇なんてなかったんだから」


 振り返ると、そこにいたのはクリスと、彼女に負ぶられた、中学生くらいにまで成長したルシルだった。

 ルシルが魔法の杖のように振りかざしているのは、杖ではなくてチョコレートバーだった。

 麩菓子の上にチョコレートコーティングしたお菓子だ。もちろん、かなり長い。


「ルシル! 扉の解析はお前に任せた! 俺は鈴子を気絶させることに専念する!」

「わかったわ! クリス、あっちよ」

「はい、ルシルちゃん!」


 俺は氷の上に立つ。

 ウォーターボムから溢れた水は、地中の水とともに一瞬のうちに凍り付き、電気は地中へと流れて行ったようだ。


 ちょうど氷が滑り台のように滑らかに凍り付いていた。

 俺はそこを滑り、鈴子に向かって大きく飛んだ。


火炎球ファイヤーボール!」


 俺の手から火の球が放たれる。

 もちろん避けられるだろうが、今は日本に繋がっている扉から鈴子を離すことが優先。

 まずは攻撃を繰り返し、相手を扉から遠ざける!


 俺の放った火の玉は、俺の狙い通り、鈴子に飛んでいき――鈴子が避ける間もなく直撃した。


「って、避けろよっ!」


 思わず叫んでいた。

 え? 今の攻撃が避けられないってあるのか?

 自分で言うのもなんだが、今の火炎球、かなり手加減してたからかなり遅かっただろ?


「…………」


 俺の魔力じゃ、相手を殺すほどの力はない――が気絶くらいはさせられるだろう。

 火傷のあとも後で薬で治せるだろう。

 そう思ったが――


 鈴子は平然とした様子で立っていた。


「……何かした?」

「……ただのウォーミングアップだよ、バカ野郎」


 俺の魔力が弱いのはわかっていたが、さすがに無傷は恥ずかしかった。

 でも、そうはいっていられない。


「ちょっと痛いかもしれないが我慢しろ!」


 俺はエントキラーを構え、その側面で鈴子を叩きつけた――が……


――すかっ


 攻撃が避けられた?

 空振りに終わるエントキラー。


 いや、魔力はともかく動体視力は反応の神薬を飲んで、成長している。

 にもかかわらず、鈴子が避けるところなんて見えなかった。


 ……何かトリックがあるのは間違いない……よな。


 でも、そのトリックを見破ったからといって、物理攻撃無効、魔法攻撃無効の相手にどう戦えと言うんだ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ