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異世界でアイテムコレクター  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中
Episode11.5 塔の迷宮・後編

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迷宮の第二階層へ!

~前回のあらすじ~

火の宝玉が割れた。

 足が一瞬で治ったところで、俺は再度サランを見た。

 サランは周辺を見回して、状況を理解しようと必死のようだ。

 どうやら、先ほどまでの記憶はないらしい。


「何があったかは、レイシアが起きてから説明をする」

『レイシアは……彼女は無事なのか?』

「……あぁ、気を失っているだけだ。MP切れでな。それより、サラン。降神の間で一体何があったのかを教えてくれ」

『……わかったよ。でも、僕もよくわからないんだけど』


 サランは説明を始めた。


 教皇グラッドストーンと六人の神子が集まった。西大陸の全ての国の同盟。それは戦争の終結を意味する。

 同盟の調印書に、六人の神子がサインをし六つの宝玉をひとつの箱に納めた。

 それは緊張した調印だったが、グラッドストーン教皇は笑顔で話を始めた。

 そして、話題は自然とコーマの話題になった。


「俺の話題に? なんでまた……」

『当たり前だろ? 全ての同盟はコーマの手柄なんだから。特に風の神子の勢いは凄かったね。ダーリンダーリン五月蠅かったよ』

「……それで、何があったんだ?」


 サランは話を続ける。

 教皇は朗らかに笑い、奥の部屋に入っていった。

 そこは教皇しか入ることのできない場所だそうだ。


 そして、サランは意識を失い、気が付けば俺の足元にいたそうだ。

 何があったのか、サランにもわからない。


 話を聞く限り、教皇グラッドストーンが何かをしたのだろう。


「……コーマさん、レイシアちゃんが目を覚ましましたっ!」

「あぁ、そうか」


 俺は安堵のため息を漏らした。


「……カガミ、それにクリスちゃん」

「あ、レイシアちゃん、前みたいに私のことをクリスちゃんと呼んでくれたんですね」


 クリスが笑顔で言うと、レイシアの顔が、まるで炎を纏ったみたいに真っ赤になった。

 よほど「クリスちゃん」と呼んだのが恥ずかしかったのだろう。


「クリス……一体何があった? 何だ、力があまり入らないが」

「MP切れで倒れていたんですよ」

「MP切れ……だと? ここはどこだ?」


 レイシアも起きたことで、俺はここまでのことをサランとレイシアのふたりに説明した。

 ベリアルに関してはだいぶぼかしたし、ルシルに関しては魂を探すのと魔法のプロであるとだけ説明している。

 そして、割れた火の宝玉を見せる。


『火の宝玉が割れた結果、レイシアの神子としての力が無くなって、僕も精霊の力の大半を失ってしまったみたいだね』

「……なるほど、これで私もただの貴婦人になったわけか」


 そう言って、腰にあったレイピアを抜き、先の戦いで砕けた壁の大きな破片を掴み上げると放り投げて突き刺した。

 粉々に砕け散る石を見て、「いや、そんな貴婦人はいないよ」と内心ツッコミを入れた。


「サラン、俺は他の精霊を探さないといけないんだが、お前の力でどこにいるかわかるか?」

『ううん、他の精霊は全部この先にいるみたいだね』


 サランはそう言うと、この部屋の真ん中を撫でるように触る。

 すると、床に陣が現れた。


 ……転移陣か。


「この先に、他の神子と精霊がいるのか?」

『うん』

「わかった。じゃあ、俺たちは先に行くから、レイシアはここから帰ってくれ」


 俺は持ち運び転移陣を広げてレイシアに帰るように言う。

 ちなみに、転移陣の先は、タラに預けているので、塔の外で広げているだろう。


「待て、カガミ……私も――!」


 レイシアが立ち上がるが、よろめいて倒れそうになった。クリスが慌てて支えに入る。


「……ぐっ、自分が情けない」

『レイシアは帰って休んでいなよ。コーマとは僕が行くから』

「……わかった。サラン、コーマとクリスを頼む」


 レイシアが持ち運び転移陣の中に入ったのを見て、俺はそれをアイテムバッグに入れると、俺は転移陣の中に入った。

 何が待ち受けているのか?

 それは誰にもわからない。

次回、ちょっと賛否わかれる話になると思います。

ご了承ください。

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