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異世界でアイテムコレクター  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中
Episode11.5 塔の迷宮・後編

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クリスVSレイシア 一回戦

~前回のあらすじ~

レイシアとクリスが戦うことになった。

 クリスとレイシアの戦いがはじまった。

 クリスが使う武器は炎の剣――ではなくプラチナソードだ。

 確かに炎の精霊と同化した相手に、炎の剣を使うのは得策ではないが、プラチナソードでなんとかなるものなのか?


 いや、今はクリスを信じ、あいつが時間を稼いでいる間に突破口を作らないと。


「ルシル、さっきみたいにレイシアを凍らせることはできないのか?」

「五分五分ね。炎の魔力がさっきとは桁違いだけど……でも……仮に凍らせることができた場合、人間のほうは死ぬと思うわよ」

「……ぐっ」


 アルジェラの時は、彼女の魂を死者の杯に封じることで分離させることができた。

 正直、アルジェラの時も大きな賭けだった。

 そもそも、魂を封印するには、魂の強い力が必要だ。ゴーリキの忠義の心、コメットちゃんの愛情、そして、アルジェラのグルースへの依存。だが、ここまで精神が壊れてしまった彼女を殺した時、果たして彼女の魂を魂の杯の中に封印できるかわからない。


 レイシアが次々と炎をクリスに向かって放つ。

 クリスはさっきからその攻撃を躱している。明らかに防戦一方だ。

 

 やっぱり俺が変わったほうが――いや、クリスは何か考えがあるって言っていたし、今のところ全ての攻撃を見事に躱している。


「そうだ、あれだけ炎でバンバン攻撃しているのなら、MP切れで動けなくなるんじゃ」

「精霊ってそもそも存在自体が魔力の塊みたいなものだから、具体的に言うと、一回の攻撃でMPを2000消費するとして、MPは少なくとも一千万はあるでしょうから、5千回は撃てるわね」

「……5千回か……一秒間に3発くらい撃ってきてるから、30分くらい防げばMP切れになるのか」

「自然にMP回復することを忘れてない? 一秒間にMP1万は回復するんじゃないかしら?」

 

 ……MP切れに期待するのは無理か。

 いや、そもそもMP切れそうになったら攻撃方法を変えてくる可能性だってあるしな。


 って、本当に攻撃方法を変えてきた。

 MPを節約するんじゃなく、MPを一気に放出する形で。

 無数の炎の球がレイシアの前に現れたのだ。

 あれは避けれないぞ――っ!


 助けに行こうとした俺の服をルシルが掴んだ。


「コーマ、大丈夫よ」


 ルシルは自信満々の笑顔で言った。


「あの子の目は死んでいない」


 それはどういう――と俺の助けが遅れ、火の球がクリスを襲った。

 だが――


「これを待っていました!」


 その時、クリスの剣が火の球を一気に薙いだ。

 そして、彼女の剣を炎が覆った。

 魔法剣――クリスのスキルだ。


 クリスの魔法剣のスキルレベルが上がったとは聞いていたが――あいつ、あんな強大な炎まで自分の力にするほどにまでなっていたのか。

 確か、ユーリと戦っていた時は、魔法剣レベル3だったが……今は魔法剣レベル7になっている。


「私はコーマさんと一緒にいるために、対魔法用の魔法剣を鍛えに鍛えたんです」

「ちなみに、私もかなり協力させてもらったわ」


 ルシルが「ふふん」と自慢げに胸を張った。

 なるほどな、ルシルが「あの子の目は死んでない」とか言ったのは、これを知っていたからか。


「そして、レイシアちゃん、覚悟してください! あなたの最高の技をそのまま返してあげますから!」


 クリスはそう言うと、剣を振るった。

 先ほどの炎の球の数十倍の威力の巨大な球がレイシアを襲う――が――

 レイシアの胸が光ったと思いきや、その炎が光の中に吸い込まれていった。

 そして、炎は消え、平然と立つレイシアだけが残っていた。


「あれ? 全然効いていません」

「バカクリス! 炎の精霊に炎の攻撃が効くわけないでしょ!」


 ルシルが叫んだ。


「あ、そうでした! すっかり忘れていました!」


 クリスは涙目になりながら、さらに勢いを増した炎の球を避けたり切ったりしていく。

 ……でも、今、レイシアが炎にの球に飲み込まれたとき――見えた気がする。

 レイシアの弱点が。

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