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異世界でアイテムコレクター  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中
Episode09 通常運転

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過去の謀略

~前回のあらすじ~

西大陸を征服することにした。

「それで、なんでルシルはこいつを復活させようと思ったんだ?」


 俺は横にいるメディナを見て言った。

 木の枝に突き刺さっていた胴体の部分は体調がよくなったタラが回収してきたそうで、今は首と接合されている。


 場所は彼女の家。

 とりあえず事情を説明するときにややこしくならないように、口数が元から多くないタラと、必要なことを一番知っているはずのルシル、そして当事者のメディナ、俺の四人で話すことにした。


 あと、タラは俺と会った時、「ご無事で何よりです」と短い言葉で俺との再会を祝ってくれた。


 クリスとコメットちゃんは別の部屋で待機。

 ログハウスなのに五部屋もあって、そこそこ快適空間が実現している。お風呂とトイレまであった。


「メディナには占いの力があるの。だから、彼女の力を借りようと思って」

「でも、メディナを封印したのはお前なんだろ?」

「そうよ。メディナに頼まれたの。お父様が大事にしていた壺を割っちゃって、怒られるのが怖いから封印してって」

「そんなことで」


 いや、ルシファーが当時から最強の大魔王だったというのなら、その壺を割った罰というのは怖いかもしれないからな。

 そして、後にメデューサが封印されているという話や、その恐ろしさだけがダークエルフに伝わり、封印を解かれては困るとルシルを追いかけてきた。

 だが、ルシルの料理に襲われたらダークエルフの人が死ぬと思い、メディナが石化させたそうだ。


 事情はだいたい飲み込めた。


「メディナはもともとルシファーの部下なんだったら、うちに来いよ。お前がここにいたら、ダークエルフの皆も怖いんだろうし、なんだかんだ言って常識人の人手は助かるからな。俺はもう一人のバカを相手している時はルシルの面倒を見れないときがあるからな」


 部屋の外からクリスのくしゃみの声が聞こえてきた。

 敏感な鼻のようだ。


「いいのですか?」

「あぁ、歓迎するよ。中では自由にしてくれてかまわない。みんなにもそう言っておくよ」

「何言ってるのよ、コーマ。メディナは私の部下なんだから私のお世話をするに決まってるじゃない!」


 それはなんとも憐れだな。


「……昔のルシル様はもっと優しかったのですが」

「あぁ、そんな気がする。悪い、俺のせいだ」


 確かに子供姿に変わり、性格まで子供になったとは思っていたが、我儘さはかなり増したようだ。

 

「ところで、割った壺の破片ってどこにあるんだ?」


 俺はある考えからそう尋ねた。

 メディナは少し考えた後、


「えっと、私と一緒に封印されていたそうですけれど、ルシル様、どうしたのですか?」


 ルシルに話を振った。


「そのままにしてあるわよ……あ、そっか、コーマなら」


 あぁ、俺ならアイテムクリエイトで壺の復元はできる。

 ルシファーの大事にしていた壺だというのならもしかしたらそこそこ使えるアイテムかもしれない。

 そう思った。


   ※※※


 封印されていたという場所はこのログハウスの裏にあった。

 別に何もない土の下に封印されていたそうだ。


 メディナにとっては一瞬のできごとだったそうだが。

 目を覚ましたとき、子供姿のルシルを見て大そう驚いたそうだが、彼女だとその魔力の質ですぐにわかったそうだ。


 それでも、かなり驚いたそうだ。


 そんなわけで封印された場所を掘り起こしてみると、確かに壺の破片らしきものがいくつか見つかった。


……………………………………………………

土器の欠片【素材】 レア:★


土器の欠片。それに何の価値があるのかは全くわからない。

歴史のロマンを感じるアイテム。

……………………………………………………


 あれ? 思ったより価値はないのかな?

 壺の破片を集めて、アイテムクリエイトで作成してみた。


……………………………………………………

壺【雑貨】 レア:★★


物を入れて置くための入れ物。

粘土から作られる陶器。

……………………………………………………

 ……んー、本当にただの壺だったのかもしれない。

 青色の綺麗な壺ができあがった。骨董的な価値があったのかもしれないが、期待外れだ。

 バランスが悪くてすぐに倒れそうだから、正直置いておきたくもない。

 メディナはそれを見て、歓喜した。


「それです! ルシファー様が大事にしていた壺です! 重し用の石がいくつか入っていただけの壺だったんですが、よかった」


 あぁ、確かにバランスが悪いから、花瓶にするにも石を入れておいた方がいいか。  

 ……いや、待て、説明文にもあるじゃないか。


 壺は物を入れるためのものだと。

 ルシファーコレクションはほとんどは実用的なものばかりだった。

 ということは、壺は、その石を入れておくためのものだったとしたら?


「メディナ! その石はどこにやった!?」

「えっと、一緒に封印してもらいましたが」


 俺はそれを聞き、掘り起こした場所を探す。

 鑑定して石を見ていく。


 そして、俺は見つけた。


……………………………………………………

封印石【素材】 レア:★×7


封印する力を持つアイテム封印巨石の欠片。

欠片とはいえ魔物を封じる程度の力はある。

……………………………………………………


 封印石か。

 封印石と鑑定結果が出た石を十個ほど見つけた。


 その石が12個あった。それら集めて、アイテムクリエイトを使う。

 すると、大きな石が三つ出来上がった。

 大きいと言っても、俺の顏くらいの大きさの石だ。


……………………………………………………

封印巨石【素材】 レア:★×8


巨悪を封じる力を持つ石。

魔竜の群れすらもこの石の前では力を失うだろう。

…………………………………………………… 


 あれ?

 どこかでこの石、見たことがある気がするが。

 あぁ、思い出した、一角鯨を封印するときに使われていたというアイテムの名前だ。


「……でも、なんでお前の親父さんはこんな石を持ってこようとしたんだろうな? ここにいる魔獣なんて封印しなくてもお前の親父さんなら楽に倒せただろうし」

「なんでかしら? 私にもわからないわ」


 謎だな。

 と思ったら、どうも封印巨石からもアイテムを作ることができるらしい。

 レア度【★×8】からのレシピだ。

 きっとかなりいいアイテムができる。

 封印巨石を二つ使い、それを作ってみることにした。


……………………………………………………

封霊石【素材】 レア:★×9


精霊すらも封印することができる石。

複数の精霊を封印した場合、その力は融合される。

…………………………………………………… 


 ……え?


 72財宝よりも明らかに価値の高いその拳大程度までなってしまった白く光る石を見て、俺は途端にルシファーの考えがわかってしまった。


 おいおい、まさかここにいる六体の精霊を全部こいつで封印してしまうつもりだったのか?

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