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異世界でアイテムコレクター  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中
Episode09 通常運転

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コーマと鍛冶のはじめ

~前回のあらすじ~

いよいよコーマが鍛冶作業をする。

「鍛冶がしたいだって? 明日出直しな。炉の火を落としちまったからな」


 どうも、炉の火は一度落とすと付けるのが大変なようだ。

 ガスコンロみたいにスイッチ一つでっていうわけにはいかないか。

 ん? スイッチ一つ。

 そういえばあったな。


「自前の炉があるからそれで教えてくれないか?」


 俺はそう言って、アイテムバッグから、ソレを取り出した。


……………………………………………………

竜骨炉【魔道具】 レア:★×6


高温を出す装置。最低100度から最高4000度まで熱せられる。

これさえあれば、どんな金属でもドロドロに溶かせる。

……………………………………………………


 竜骨路を部屋の隅に置く。

 これならスイッチ一つで4000度までの高温を出せる。


「おい、お前、その鞄アイテムバッグだったのか。いやぁ、初めて見たが……それに、この炉――凄いぞ……お前、一体何者だ?」

「それは俺が一番知りたいな」


 冗談抜きで。

 本当に俺って何者なんだ?


「これなら問題ないだろう。何がいい?」

「えっと、この本によると初心者は青銅から始めろって書いてるんだが」


 俺は大聖殿の町で買った一冊の本を取り出す。薄い本だ。


「おぉ、鍛冶ノススメか。また懐かしいもんを持ちだして」


 どうやら、バーグも鍛冶ノススメの本は読んだことがあるらしい。


「青銅だな。ちょっと待ってろ」


 俺も青銅はアイテムバッグの中に入ってるんだけどな。

 でも、せっかくだしお言葉に甘えよう。


 バーグが持ってきたのは、ボロボロの大量の青銅の塊だった。


「ほら、これが青銅だ」

「コーマ、バーグはこう見えてこの町一番の鍛冶師だ。バーグに見てもらえること、ワシに感謝するんだぞ」


 後ろから酔っぱらっているガルフが笑いながら言った。

 そんなガルフに対して、バーグが睨み付ける。


「ガルフ、ワシの分の酒は置いておけよ……これが竜骨炉か……コーマ、この炉ワシに売ってくれんか? 金貨30枚出そう」

「悪いな……竜骨炉はこれしかないから勘弁してくれ」


 これが無いと料理をするときに不便なんだよ。


「そうか。いや、まぁこれほどのもんだ。金貨30枚でも安いしな」


 バーグは炉のダイヤルを回し、中の温度を調整した。

 そして、鋏を使い、銅を入れて熱した後、その銅を鉄のハンマーで打ち始めた。

 火花が飛ぶ。

 熱気が凄い。


 これがプロの鍛冶師か。

 凄いな。


 時間にして僅か20分。

 青銅の刃の部分が完成した。

 だが、それはただの青銅の刃じゃなかった。


……………………………………………………

銅の剣改【剣】 レア:★★★★


銅の剣を鍛えに鍛えて作られた剣。

あなたは本当の銅の剣を知ることになる。

……………………………………………………


「銅の剣改になってる」

「コーマ、お前鑑定スキルを持っているのか。ワシも驚いた。ワンダー武器ができるとはな。ワシの腕だけではなく、炉がいいんだろうな」


 ワンダー武器とは鍛冶スキルレベル6以上の鍛冶師が極稀に作ることができる剣だという。

 この銅の剣改だけで金貨1枚になるそうだ。


「なぁ、俺もやっていいか?」

「特別にワシのハンマーを貸してやろう。鍛冶スキルは持ってるな?」

「あぁ、持ってる」


 俺はバーグに礼を言って鉄のハンマーを借り、鋏を使って炉に青銅のインゴットを入れる。

 そして、時を見計らい、鉄床の上に乗せ、ハンマーで打ちつけた。

 一撃だった。


 一撃で――青銅のインゴットが剣の形になった。

 そして、それをお湯に入れる。


……………………………………………………

王銅の剣【剣】 レア:★×7


伝説の銅の剣。

銅の剣の伝説はここで終わりを迎える。

……………………………………………………


 ……銅の剣の伝説ってなんだよ!

 しかも、なんで既に柄まであるんだよっ!


 やっぱりあれか? 鍛冶師レベル10のスキルが異常なのか?


 これ、見られたらやばいんじゃないか?

 恐る恐るバーグの表情をのぞき見ると、バーグは驚いてはいるものの、何か考えているようだ。そして、大きく頷いた。


「……おい、コーマ……そこで待ってろ」


 バーグは特に驚く素振りを見せずに、店の外に行った。

 そして、ガルフはというと……何か神妙な顔で俺を見てくる。


「ガルフ……俺、何かやばいことしたか?」

「そうだな。コーマがやばいことをするのはこれからかもしれん」

「……は?」


 そして、三十分後、バーグが一人のドワーフを連れて帰ってきた。


「コーマ、待たせたな。今のようにしてこれを剣にしてくれ」


 バーグが出したのは光り輝く拳大の金属の塊だった。


「これって……」

「いいから鍛えて見ろ」


 いや、説明されなくても、俺にはこの金属が何かわかる。

 だからこそやばいんじゃないか?


……………………………………………………

オリハルコン【素材】 レア:★×9


神々の金属と呼ばれる伝説の素材。

これで何を作っても伝説の装備になる。

……………………………………………………


 ……本当にヤバいだろ。

 いいのか? こんなもの使って。 

神々の金属オリハルコン、ここにきてようやく登場です。

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