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異世界でアイテムコレクター  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中
Episode07 小鬼の王

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18階層に仕掛けた最大の刺客

~前回のあらすじ~

コーマ達は150階層へ向かい、クリス達は15階層を突破した。

 スライムの群れと違い、ゴーレム達の対処は楽でした。

 数はそこそこ多いですが、スライムの1割もいません。


 それに、勇者達のほとんどは対人戦や大型の魔物との戦いに秀でた人が多いため、尚更戦いは有利に進みました。


「いいねぇ、こういう相手と戦いたかったんだ!」


 魔物の骨から作られたと思われるボーンゴーレムをハンマーで砕きながら一人が言いました。

 さきほど3時間ほど休憩をしたため、皆さんも絶好調のようです。

 この様子なら、16階層の突破も容易いと思われましたが、


「マナポーションを1本ください!」


 回復魔法の使い手のミリアさんにマナポーションを渡し、私はユーリ様に伝えます。


「ユーリ様、こちらのマナポーションが無くなりました」

「わかりました。これからはグリーンポーションに切り替えてください」

「わかりました」


 冷静に対処するユーリ様に、私は返事をして頷きました。

 グリーンポーションはHPを少し、MPを僅かに回復させるポーションで、マナポーションより作りやすいですし、飲みやすいんですが、本当に回復するMPが少ないので数が必要になり、戦闘中に使うのには適しません。


 私の報告を横で聞いていた一人が、ユーリ様に声を掛けます。


「ユーリ殿、帰りのことを考えると一度撤退して準備を整えたほうがよろしいのでは?」


 確かに、この迷宮の最下層は200階層、それに比べここはまだ16階層、実際は5階層を進んだだけなので、かなり厳しいと思われます。

 私自身、迷宮攻略でここまで苦戦したのは初めてのことです。


「心配いりません、魔物がいるのはこの階層までです」

「え?」

「どうしてかはわかりませんが、この迷宮は全ての魔物をこの階層までと、150階層以降に集中させているようです。そして、ゴブリン王の器となるゴブリンは上へと上がってきています。そのため、ここを越えれば危険はありません」


 ユーリ様の声に、皆の表情が少し緩みました。

 どうしてそこまでわかるんでしょうか?

 それも、ルルちゃんの探知魔法で?


 ただ、ここで魔物のゾーンが終わると言うのは私達のやる気にはつながります。

 しかし、それが嘘だった場合はパーティーの亀裂になり、迷宮の攻略は失敗になります。


 つまり、嘘ではない、ということです……よね。


「きゃっ」


 頭がショートしそうなくらい考えていたら、目の前に空飛ぶゴーレムが襲い掛かってきました。

 声を出したものの、私は反射的にその鳥を切り落としました。


「閃光様は可愛い声を出すけど腕は確かだな」

「すみません、少し油断しました」


 落ちた鳥型ゴーレムからは、鶏肉と魔石が見つかりました。

 先ほどまでの階層では魔石は出なかったのですが、何か違うのでしょうか?


 謎です。


   ※※※


 152階層でミノタウロス牛乳を貰い、アイテムクリエイトでミノタウロス牛乳からバニラソフトクリームを作ったりして休憩したんだが、そこでルシルが氷魔法を使ってアイスクリームを作ろうとして、アイスクリームが暴走、重傷者多数(ミノタウロス全滅の危機)となる大惨事となった。もちろん、全員アルティメットポーションで回復したが。


 そもそも、牛乳を凍らせてもバニラアイスはできないんだけどな。バニラビーンズも入ってないし、卵黄も入ってない、そもそも凍らせるのは生クリームだからね。いくら加工前の牛乳とはいえ、遠心分離機にかけないと生クリームはできないから。

 ……でも、何故かルシルの作った雪魔人を鑑定してみると、


……………………………………………………

バニラアイス【料理】 レア:★★


アイスクリームの定番。とてもまろやかな舌触り。

生クリームと卵黄、バニラビーンズを混ぜて作られる。

……………………………………………………

 

 と表示されるんだ、不思議だよな。

 そう、ルシルの料理はあくまでも魔物ではなく料理なんだ。


 まぁ、最終的には俺が全部食べて苦しむ結果になったんだけど、耐性があるおかげで、ミノタウロスほどの重症ではない。

 ルシル料理を食べ続けて来てよかった。


 そして、勇者達が17階層の大迷路層に入ったという報告が入った。


 実は、この迷路は勇者を迷わせるために作ったわけではない。

 地上に出ていこうとする18階層に配置したあいつらを足止めするために作ったんだ。


   ※※※


「おい、ユーリさん、こいつはどういうことだい? ここには魔物がいないはずなのに、なんでここに……二度と思い出したくないこいつがいるんだよ」


 スーさんがユーリ様に、皮肉交じりに言った。


 そう、私の目の前にいたのはかつて勇者試験において私達を苦しめた張本人、謎のドラゴンだったのです。


 そして、その謎のドラゴンにより、すでに勇者のうち7名が戦闘不能になっていた。


   ※※※


「ねぇ、コーマ……あれ、コーマに頼まれて作った薬草汁よね? なんであんなところにいるの?」

「いやぁ、殺さずに敵を無効化できる敵って、あいつが最強だなって思って。あと、他にもお前が作った料理30品を18階層に配置したが、案の定俺の命令を無視して17階層に上がって行ったな」


 ルシル料理の恐怖が、これから勇者達を襲い掛かるだろう。


 あいつを無傷で倒す(たべる)ことができる人間がいたとしたら、それはもう食の達人(イーティングマスター)Sくらいだろう。


 これで勝負あったかな?

やはりルシル料理が最強ということで。


おかげさまで900万アクセス突破しました。

ありがとうございます。

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