表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でアイテムコレクター  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中
Episode05 緑の牢獄

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

156/742

スライム分裂するも効果は薄く

今回は短めです。すみません。


~前回のあらすじ~

スライムいっぱい

 何が起こってるんだ?

 スライムの数が増えてる。ものすごい数のスライムが。


 どうしてあそこまで増えてるんだ?

 俺はよく観察する。ユグドラシルの枝が、幹にまとわりつく。まるで小蠅を払うかのようにスライムを叩き落とす。


『えーい、離れんか! スライムの分際でワシにまとわりつくな!』


 エントの叫び声とともに一本の枝の一撃。それだけでスライムは死ぬ。

 100匹も、200匹も。

 だが、一匹だ。たった一匹が生き残って枝にまとわりつき、その葉を食べた。

 唯一の柔らかい場所、ダメージを与えられる場所だと思ったんだろう。


 その瞬間だった。

 スライムが破裂し、数百匹ものスライムが落ちていった。


 ……そうか、ユグドラシルの葉か。

 その強大な生命力によって分裂してるのか。


 スライムの数はそれで増えていっている。

 でも――だからどうなる?


 食べられた葉っぱはもう再生しているし、本来の目的である水分を吸収するといっても、大地に根を張っている以上、そこから水を吸いだしているから意味があるとは思えない。

 実際、数が多ければ多くなるほど、一回の攻撃で倒れるスライムの数が多くなっている。

 今でこそスライムは増えているが、平衡状態になるまでもうあと僅かだろう。


 逆に、あれだけ付きまとわれたら攻撃できない。

 ルシルの炎魔法での援助も期待できない。


「……ん?」


 スライムにまじって、色の違うスライムがいる。


……………………………………………………

ストーンスライム【魔法生物】 レア:★★


岩肌のスライム。転がる攻撃で冒険者にダメージを与える。

最近、肌の乾燥が気になっている。

……………………………………………………


 あぁ、石と混ぜて作ったストーンスライムだ。

 そうだ、強いスライムに葉っぱを食わせたら……ってダメだ。

 魔法生物のスライムは、一般的なスライムと違い分裂することができない。

 過回復しても破裂するだけだ。素材も何も残らない。


 考えろ。

 スライムが時間を稼いでいる間に考えろ。


 何か見落としていないか?

 大切な……大切な何かを。


 そもそも、エントを倒すにはユグドラシルのどこかにあるエントの核を倒すしかない。

 使える武器は斧と炎だ。


 斬ってもすぐに回復してしまうから意味はない。意味はない。

 やっぱり倒すにはさっきみたいに核を見つける。

 回復速度の差でエントの核の場所を――ん?


 そうか……その手段があった。


 考えてみれば単純なことじゃないか。


「カリーヌ! ユグドラシルにまとわりついているスライムを退避させられることができるか?」

「うん、できるよ!」


 よし、俺は通信イヤリングを手に取り、ルシルを呼び出した。


「ルシルか!」

『コーマ、その声は何か悪巧み考え付いたのね』


 あぁ、思いついたよ。でも、悪巧みなんてとんでもない。

 今まで以上に最高の正攻法だ。

 ただし、アイテムマスターとしての。


「今から、巨大スライムを作り上げる」


 スライムの核は8個あればエンペラースライムが作れる。

 だが、8個以上でも作れる。10個でも100個でも1000個でも。

 100万個でも。


 さて、ユグドラシルの根元には何個のスライムの核が落ちている?


『スライムなんかでエントを倒せるの?』

「倒せない! だが、取り込むことはできる」


 そうすれば、倒せる。

 あの方法で。


「ルシル、その前に頼みたい。あれを――お前に頼みたい」

「コーマ、わかってると思うけど――」

「大丈夫だ。負けないよ。エントにも……そして、お前の親父さんの力にも」


 確かに、ルシルの気持ちはわかる

 俺はいまだに竜化状態を完全に支配できていない。


 だが、それでも今の力なら俺はあいつを倒せないかもしれない。

 そして、同じ手段が通じる相手ではない。


 だから、頼む。


――俺はこれから、竜化第二段階に突入する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ