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異世界でアイテムコレクター  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中
Episode05 緑の牢獄

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増え続ける青い悪魔

~前回のあらすじ~

スライム大行進

 洞窟の中を、スライムの波を逆走していく。

 俺のことを主人とわかっているのか、カリーヌの命令か、スライム達は俺を避けるように奥へと進んでいった。

 ユグドラシルの根にまとわりつく。


 スライムは毎秒500匹増えているが、それ以上に殺されているかもしれない。

 どこに逃げるか。


「コーマお兄ちゃん、こっち! こっちにドリーちゃんがいる!」


 そう言って、脇道へと入って行った。

 ドリー!? 生きてるのか!


 ただ、そろそろつらい。明かりがない。

 ということで――


……………………………………………………

暗視黒眼鏡【魔道具】 レア:★★★


暗い場所も良く見えるサングラス。

太陽のない場所で使うサングラス。

……………………………………………………


 久々登場の暗視黒眼鏡。

 前回、竜化100%の時に吸収し損ねたダサイメガネシリーズの一つ。

 流石に俺もこれはないと思う。


「コーマお兄ちゃん! カッコいい!」


 そんな俺の姿を褒めたのは、カリーヌだった。


「え? そうか?」

「うん、まるで暗殺者ガウディ―みたい」

「ガウディー……、おぉ、そういえばそうだな」


……………………………………………………

パーカ人形〔ガウディー〕【雑貨】 レア:★★★★


パーカ迷宮で拾うことのできる指人形。全97種類ある。

かつてシアナの命を狙った暗殺者。今は命がけでパーカを守る。

……………………………………………………


 このガウディ―だ。確かにかっこいいサングラスをかけていたな。

 俺もガウディ―の設定はかなり好きだった。

 パーカの母、シアナが冒険者時代に、彼女の命を狙っていた暗殺者。だが、それに失敗し隠居の身になる。

 その後偶然出会ったパーカに心を開いてもらい、彼の危機を裏で解決してくれるお助けキャラだ。


 カリーヌもパーカ人形コレクションにはまっているからな。

 ただし、残念なことに集めるのにはまっているんじゃなく、本当に人形遊びにはまっている。

 前にスライムを集めて人形劇をしていたときは、ほっこりさせられたものだ。


 俺は少し機嫌を良くして、脇道を走った。


 天井から岩が落ちてきた。

 俺はその岩を斧で真っ二つにしてさらに進む。

 地盤がやばい。崩落が始まりつつある。


 そんな中、さらに進む。


「ドリーちゃん!」


 カリーヌが叫んだ。

 そこにいたのは、衰弱して眠っている。幼女のようになった幼女――おそらくドリーだろう。顔がそのままだ。


 そして、見知った顔の金色長髪(ロングヘア)の美しい女剣士――クリスだった。


「クリ――」

「カリーヌちゃ――あなたは!?」


 クリスはカリーヌを見て驚き、そして俺を見てさらに驚いた。

 警戒し、右手で剣の柄を握る。


「……あの時の――どうしてあなたがここにいるんですか」


 そうか、俺は今竜化してるんだった。

 クリスにとっては、一角鯨討伐の時に一度会っただけの相手らしい。

 声色を僅かに変え、


「それはこちらのセリフだ。どうしてお前がここにいる、勇者クリスティーナ」

「……大切な人を助けるために」


 大切な人?

 ドリーのことか? それとも国のみんなのことか。


「あなたはどうしてここに!?」


 彼女が訊ねたとき、崩落が始まったようだ。

 俺がさっき大地を割ったせいかもしれない。

 後ろの通路が崩れ、完全に道を塞ぐ。


「この騒動を止めに来た。もっとも、俺の手には負えない相手だがな――」


 正直にそう言い、俺は斧を取り出した。

 あの時、クリスに見せなくてよかった。


 そして、斧を振るう

 天井が割れて出口が生まれた。本来なら崩落を促進させることになるんだが、そんなことを言っている余裕はない。

 もう夕焼け空も差し込まない。

 外は夜になっていた。


「そのドリアードを連れて、早く逃げろ! このアクアリウスは俺が逃がす」


 俺が言うと、クリスは黙って頷いた。俺の事を信じてくれたのだろうか?

 ドリーを抱え上げて、俺を一瞥すると出て行った。

 あいつは本当に何をしにきたんだ?


 ていうか、よく転移魔法も使っていないのに俺に追いついたな。全力で走ってきたんだろうな。


「っとそろそろやばいな」


 だんだんと振動が広がっていく。

 まさに今の一撃がとどめになったらしい。


 俺はカリーヌを抱き上げ、大きく跳躍。

 天井から脱出した。


 そしてそこで見たのは――ユグドラシルにまとわりつくスライムの群れだった。

 だが――当然、エントにダメージを与えているように見えない。


 ユグドラシルの枝が一薙ぎするたびにスライムが数百匹殺される。

 枝が30本動けば10000匹は殺される。


 物量作戦もユグドラシルには有効ではない。

 だが――


 なんだ――?

 スライムの数が減らない。

 むしろ増えて言っている気がする。

 毎秒500匹増えるといっても、それ以上死んでいるはずなのに。

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