現代の正体みたり枯れ尾花
都市伝説を使ったホラー作品です。が一部ネタに見えてしまうところがあるかも。
現代の正体みたり枯れ尾花
ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ
何!誰の声だよ!
静かで真っ暗闇の街に少年の声が響き渡る。少年の後ろは少年の家の塀だが白い帽子を被った恐らく女性だろう人影が映る。それが見えた瞬間急いで家を飛び出した。
ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ
その女性は人間の声か否、人とも人外の声ともとれるように喋っている。背の高さは人とは、女性とは思えずおおよそ2mはあると思う。
やだやだやだやだ!逃げなきゃ!
少年の頭の中はそれだけで埋め尽くされる。
逃げてから何分が経ったか、あの声は聞こえなくなり、夜の街は静寂に包まれる。
プルルルプルルル
少年のバックのスマホが鳴る
非通知の電話だった。
一瞬無視をすることも考えたが誰かと話したいという気持ちが勝ち、電話に出た。
もしもし
少年の声が静けさを遮る。
もしもし
誰の声も聞こえない、と思ったその瞬間
「もしもし私メリーさん。今、貴方の近くにいるの」
幼い少女の声が聞こえる。
「誰!」
涙混じりのかすれた声で電話に問う。
ブチプープー
電話の切れた音がする。
ぐるりと見渡しても誰もいない。人の気配が一切ない。
プルルルプルルル
少年は電話に出るつもりはなかった。が勝手に電話から声が聞こえる
「もしもし私メリーさん。今貴方の後ろに居るの。」
さっきと同じ声だ。
少年は俯いた顔を上に上げる。ふとバックミラーに目がいく。
少年の肩に息がかかるほど近くには不敵に微笑む少女が。その少女と鏡越しに目があってしまった。
少年は本能的に駆け出す。心臓が破裂するほどに走る。
そこの曲がり角をまがって、このまま真っ直ぐ行けば!
今の人は誰だろう?
外見だけではわからないが少なくとも人間じみてる姿をした同じ歳くらいの少女が何かから逃げるように走っていた。ほんの一瞬こちらを見た気がした。
ムラサキ鏡?ふと少年の頭に浮かんだ言葉だ。そんな言葉知らないはずなのに。
少年の足元には紫に染まった鏡が落ちていた。手に取ろうとしたら
反対の方向から手が伸びてきた。見上げたら
幼い女の子がいた。
「これ私のなの。」
そう呟き何処かへ走りさってしまった。その後少年の頭からはムラサキ鏡という言葉が離れなかった。
知らないうち内にトンネルに来ていた。前から女性が歩いてくる。マスクを着けているようだ。
嫌な予感が頭に過る。それと同時に女性が声を出す。
「ねぇ、私キレイ?」
えっ。これは知っている。なんて答えればいいんだ。
「ええ、キレイですよ。」
失敗だ。ヤバイ。
「これでも?」
その女性はゆっくりとマスクをとり口を見せる。女性はニッと笑うと少年は吐き気がした。口が耳元まで裂けている。
何なんだ!この街は!何処に逃げればいいんだよ!
幸い少年の家の周りなので近くの公園
まで逃げ込む。ゴミ箱を漁る犬が一匹いた。その犬はこっちを振り向くと
人間の顔だった。その犬は口を開く。
「ほっておいてくれ」
怖い怖いよ
逃げても逃げてもなにかがある。
怪異がおきる。
今は暗闇を歩いている。
てけてけてけてけてけ
うっすらと不思議な音が聞こえる。後ろからついてきているのか?少しの物音にもこの状況なら反応するだろう。
てけてけてけてけてけ
聞き間違えか?
てけてけてけてけてけ
聞き間違えじゃない!
ふと後ろを向くと腰から下が無い女がニヤリと笑い追いかけてくる。早い、早すぎる。走りながら思い出した。クラスの女子が噂が流れていて盛り上がっていた。クラスで人気の男子が怖がらせていた。ってあれ?
後ろを向いても誰もいない。それでも恐怖しかない少年は走り続けた。
横を向くとお婆さんが少年と同じ速さで走っていた。もうワケわからない事だらけで少年の頭はパンク寸前だった。彼は陸上部の少年なのだが、それとほぼ同じ速さでいや、もっと速くはしっていた。
そのまま追い抜いて何処かへ行ってしまった。
この街は化け物だらけの街だったのか。と自分の住んでいた街すらも疑う。
もうまともな思考ができなかった少年は兎に角密室に行こうとさっきの公園のトイレへ向かう。少し抵抗があったがあれぐらいの怪異ならと意をけして行った。
生憎公園には何もいなかった。
ほっとして公園のトイレに向かった。少し落ち着いて便座に座った。
少しして声が聞こえる。
「赤い手がいいか、青い手がいいか。」
「こ、今度はなんだよぉ。」
トイレで弱々しい声が闇に飲まれてきえる。
「赤い手がいいか、青い手がいいか。」
「あっ赤い手だ!」
「えっ?」
少年の手は真っ赤にそまっていた。足も腕もどんどん染まっていく。これは血だ。
もう死ぬの?
ブチッ
何かの電源がきれる音がして少年の意識が途絶えた。
今のは夢?
そうだ僕は一人かくれんぼで押し入れにかくれていたんだ。
ガラガラ
いきなり押し入れの戸が開いた。
「みーつけたっ」
一人かくれんぼに使った人形にナイフで刺され僕は二度目の死を迎えた。
消えかけの意識の中消したはずのテレビが目に映った。
「NNN臨時放葬です。昨日の死亡者は...」
声は途切れ途切れに聞こえたが僕の名前だけははっきり聞こえた。
そこで息絶えた
少年の家の塀の後ろには2mはある枯れ尾花があった
*Bad end *
有名な都市伝説だらけでしたね。次回も都市伝説が出てくる予定なのでそれも含めて説明する機会があれば説明させてもらいます。次回は少しの伏線回収ぐらいです。地味に初の長編です。ではまた次回で!