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パーティー結成

ナルティアの都の西側には森があり、 そこに討伐依頼のウッキーモンキーが居るらしい。

キャンディーさん曰く、 ウッキーモンキーと言う魔物は猿型モンスターで、 木を上手く使うらしい。

森なので動きにくく、 火魔法も使うのも躊躇するらしい。

まぁ接近戦が出来るのなら比較的倒しやすいモンスターだとか…

まぁアロハさんが住んでいた森でいっぱい倒しましたけどね。 あの手長猿共は……


「あの、 緊急時とかってどうしますか?」


「二人で対処が出来ない場合は即撤退。

後は臨機応変に対応しましょ。

ただ、 怖じ気づいて一人で逃げるなんてやめてよね?」


「そんな事はしませんよ…ハハハ」


どれだけ信用ないんだろう。

まぁパーティー組むのも初めてだし、 キャンディーさんには迷惑を掛けないように頑張ろう。



森に到着したのは良いものの、 ウッキーモンキーは何処にいるのやら。


「キャンディーさん。 取り敢えずモンスターが出たら、 僕が普段どんな戦闘をしているかお見せしますね? それで次はキャンディーの戦闘も拝見出来たらと思いまして」


「えぇ。 そうしましょうか。 そこから宿で言っていた戦闘スタイルを決めましょう」


森をしばらく歩いていると、 ウッキッキ〜 っと猿の鳴き声が聞こえ姿を現わす。

5体の群れの猿が此方に向かって来ている。


ラカは白雪に手を添えて、 キャンディーを見る。


「あそこにウッキーモンキーがいますね。 では行ってきます」


和かに笑顔を出すラカに対して、


「5体もいるけど本当に大丈夫?」


「多分大丈夫だと思います。 見ていて下さいね」


キャンディーは頷くしか出来なかった。


戦闘を見逃しまいとラカに集中すると物凄い速さで駆け出したのが分かる。


「早すぎない?」


疑問系になるのも仕方なく、 ウッキーモンキーにものの数秒で辿り着き、 攻撃に至っては、 いつ刀を抜いたのかも分からない。

一撃ずつでウッキーモンキーを全滅してしまった。

空からドロップアイテムが落ちる音が聞こえるが、 キャンディーは信じられないと口を開け手を添えている。

遠くからラカが此方に向かって歩いてくる。


「どうだった? 刀が少し変わったから不安だったんだけど、 愛刀はやっぱり今まで通り使いやすくて尚且つ切れ味が良くなっていたから実力は出せたと思うけど」


「今まで見てきた中での人と見比べても力の差があり過ぎて唖然としましわ。

申し分ないぐらいにお強いのですね。

私が足を引っ張らないように頑張りますから」


キャンディーは気合を入れたのか獲物を探している。


そこまで気合いを入れなくても普段通りで良いのにと思う。

森の中を歩いているとウッキーモンキーではないが、 この森にもグリグリズリーがいるんだね。

グリグリズリーの実力も知っているし丁度いいかもね。


「キャンディーさん、 彼処にグリグリズリーが居ます。 あれにしますか?」


「えぇ。ちょっと気合いを入れますのでちゃんと見て下さいね」


キャンディーさんに注目すれば、 何を始めるかと思えば、 両手で魔法を使った。

しかし呪文も言わず、しかも両手で違う魔法を出している。

右手には水玉ウォーターボール、 左手には電気玉エレキボールを連続で交互に出している。


うん… これは連続魔法弾と名づけてもいいよね? えっ…ダメ? っと一人で考えている頭を振り払い、 効果を見てみる。

確かに凄い技。 一体どうやったら魔法名も言わず左右で違う属性の魔法を使えるのか。

しかも水魔法と雷魔法は相性は抜群だよね。

濡らして、電気を流し易くして全体に感電させるんだね。 しかも両方のボールにも当たればダメージが入るので、 考えてみれば強烈な魔法使うなぁ。

3秒足らずでグリグリズリーを撃破するキャンディーは此方に笑顔で振り向く。


「どうでしたか?」


「結構惨い魔法を使うのですね。 ちょっと恐怖しましたよ。 ハハハ…

まぁこのままもうチョット討伐して一旦宿で今後に着いて話し合いましょう」


「えぇ。 まだまだ戦闘のバリエーションがあるから二人で今度は戦ってみましょう」





宿の一室で二人の男女が話し込んでいた


「まさかここまで強いとは思っていなかったわ。 ここら辺のモンスターじゃ連携もないわね」


「そうですねぇ… まさか一撃で倒してしまっては連携もないですよねぇ……」


これは今日の戦闘での反省会。

あれから日が沈もうとするまで色々倒してきたが、 刀で一振り、 魔法で瞬殺をしていて、 連携も取れない状態だった。


「そういえば気になる事があったんだけど」


キャンディーは首を傾け、 クエッションマークが出てきそうだ。


「魔法呪文も言わず、 尚且つ両手で違う属性の魔法って使えるのかと疑問に思いまして」


キャンディーはあぁっと言う感じで手を左掌で右拳を落とし、 トンと納得いった感じだ。


「最初に出会った時に話したと思うんだけど、 スキルガチャを回したって言ったじゃない? 」


確かにそんな話しをした覚えがあるようなないような…


「それじゃぁそのスキルのおかげで無詠唱や両手から違う属性の魔法を放っていたと?」


「そうね。 枠の拡張とスキルガチャ回したおかげで装備ガチャまで回す残高が無かったのよね」


なるほど…確かに課金額が高かったからキャンディーさんは武器よりスキルを選んだんだね。


「一応今後の為にお互いのステータスを教え合わない?」


「それは止めといた方がいいと思うわよ?

個人のステータス何てそんな簡単に教えて良いものじゃないと思うの。 実力がどうあれ、 奥の手までお互いが知っていれば安心感もあるとは思うけど、 生命の危機にも繋がるからパーティー内でも教え合う事なんてあんまり無いのよ」


ステータスは他人にも教えちゃならないのか… まぁそれはそうか… 全ての力がバレたら襲う馬鹿もいない訳じゃないもんね。

一度自分のステータスに目を通して見るか。




名前 ラカ

年齢 15才

種族 妖狐

LV 31

HP 1250

MP 1010

力 370(+43)

防御力 215(+645)

素早さ 300(+900)

賢さ 192

運 50

Point 30


スキル

アクティブスキル

雷魔法 LV2

治癒魔法 LV2

生活魔法 LV7

魔眼 LV1

隠蔽いんぺい LV10

縮地法 LV1

パッシブスキル

身体機能 LV4

鷹の目 LV4

HP自動回復 LV13

MP自動回復 LV13

刀マスタリー LV3


まぁキャンディーさんの実力は今日の戦闘で魔法特化型だと判断出来るし、 今後共にすれば本気も見れるだろう。

僕も足を引っ張らないように頑張らなくちゃ。


「所でパーティーの件は如何でしたか?」


今日の実力を見て思ったのはキャンディーさんが予想以上に強かった事。

パーティーを組めれば心強いと思えた。


「もちろん。 固定パーティーになりましょ。 貴方なら私の魔法でも対処できるでしょ。 いいパートナー見つかって良かったわ」

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