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『遠い星の話』  作者: 五木史人
1章 黄昏の始まり
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9話 人類の記憶を引き継ぐ者達

アレム神父は苦笑した。




構わず、コーリー博士は話を続けた。

「あの時のあなたの興奮と同じことが、


人類の記憶を引き継ぐ者達に起こった。


その興奮を権威ある神父であるあなたの叫びと演説が増幅させ、

今や、この惑星の人類の記憶を引き継ぐ者達は、


あの人類に似た優しく暖かい身体を持つ生命体の存在を、


渇望し始めた。」




コーリー博士が興奮すればするほど、


アレム神父は冷めて行った。




「しかし、残念ながら私の同僚のすばらしい演説のおかげで、


教会の大儀名分を得た評議会は数日中に、


あの人類に似た生命体の追放を全会一致に近い形で、


可決するでしょう。


既に評議会議員の大部分は、


人類の記憶を引き継がない新種の機種たち、


可決を覆すことは無いでしょう。


新種の彼らにとって人類は、創世記に登場する1種族に過ぎません。」





「評議会が人類に似た生命体を追放するのであれば、


我々は戦うまでの事」




「戦う?軍も警察も彼ら新機種が抑えているのですよ。


徒手空拳で勝てる相手ではありません。」


「我らにはサインがついてます。」


「サイン・・・反政府組織の?」




「こちらに着く寸前、発電所の爆発音を、


アレム神父もお聞きになられたでしょう。


在れこそサインの意志です。」







つづく


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