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『数億光年離れた遠い星の話』  作者: 健野屋文乃
3章

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8話 あなたは誰?

「こちらハンツ、状況は?」



カーンの副官ハンツの手元の、無線から


「現在、交戦中・・・・・囲まれました・・援軍を・・・・。」

ノイズ交じりの声が聞こえた。



ハンツはカーンの判断を仰ぐように、カーンを見た。



軍将校としての正解が、軍官僚としての正解とは限らない。


現場指揮官∧中間管理職のカーンは、


側にいる政治将校の存在を感じつつ考えた。




どちらにせよ、新たな敵の正体は知るべきだろう。




・・・敵を知りたい・・・・思考回路の底から知りたい・・・



知って、敵を撃滅して破壊したい。


粉々に砕けていく哀れなアンドロイドたちを見続けたい。


そして、思考回路の奥から湧き上がる破壊願望を満たしたい。


なぜそんな願望が、湧き上がるのかは解らない。


機械なのに・・・


機械に必要のない願望のはずなのに・・・



その破壊願望ゆえに、


あの厄介な独裁者に仕えていると言っても過言ではない。






「地上にいる装甲騎兵を集めろ。援軍に向かう。」

カーンは士官達に命じた。



既に、装甲騎兵の主力は引き上げており、


地上には護衛20機ほどしか残されてはいなかった。



「少佐、副官の私に指揮をお任せください」




「ハンツ、お前は情報将校と共に残っていざという時に備えろ。


あの狭い鍾乳洞内に、それほどの兵力がいるとも思えん。


私だけで十分だ。」




副官ハンツ。副官としては有能だが、


戦闘指揮官としては不安定なところが多い。


何かの結果が欲しいのだろうが、今は・・・



カーンはハンツに見送られ、


装甲騎兵20機と共に、爆撃によって開いた鍾乳洞内に降りて行った。




          


         ☆☆☆☆☆





「南側を始め、東側北側西側塹壕全滅。


かろうじて司令部塹壕のみ、数機助かった可能性があります・・・・」



光1つ無い暗闇の中で、ぎこちない機械音の様な声が、


ソフィーの思考回路に直接響いてきた。



空軍による爆撃で、

ソフィーの頭部に付けられた視野カメラは、傷つき機能を失い、


その機体がソフィーだと気づく事は不可能なほど、


頭部は破損していた。



「私の仲間は200機もいたのに・・・。」

ソフィーは呟いた。



鍾乳洞深部へ、


カーン少佐率いる装甲騎兵20機が、


地上から侵入する音が暗闇に響いた。



無機質な機械音が


「彼ら如何いかがいたします?」


ソフィーに聞いた。



「あなたは誰?」


ソフィーは聞いた。





つづく


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