表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『遠い星の話』  作者: 五木史人
1章 黄昏の始まり
4/251

4話 評議会の静寂・・・

評議会の演壇に立った神父は、問いかけるように演説を始めた。


「あの者たちの、

愚かさ野蛮性に皆様方のお嘆きは、

致し方ない事であります。


しかし、今あの者たちをこの惑星から追い出すことは、

偉大なる創造主より受け継いだ文明国家に属する者として、

私は恥じらいを感じるものでございます。


今こそ我々はあのような野蛮な者たちに、

我が文明国家の寛大さを指し示す時だと、

私は考えております。」



静まり返った評議会上から、拍手は全く起こらなかった。



評議会が神父に求めた意見は、

あの人類に似た生命体を追放するための、

宗教的大儀であって、

野蛮な者たちを受け入れるなどの意見では無かった。


「予期していたこととは言え、ここまでとは。」


神父の退場後、

同僚の神父が宗教的大儀に基づいて、

あの人類に似た生命体の、

惑星からの追放支持演説を行なっていた。


同僚の神父は、人類に似た生命体が追放に応じない場合は、

全員の殺害にまで言及した。



その録画を、家のテレビで見た神父は、

「あの男は何も感じないのか?」

と呟いた。


録画を見終わった頃、来客を告げるチャイムが鳴った。



神父が対応に出ると、宗教検察官が、


「あなたに、反乱罪の疑いが、かけられております。ご同行願えますか?」


と威圧的に言った。



つづく


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ