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『遠い星の話』  作者: 五木史人
12章 巨大惑星と原色の恐竜たち
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18話 猫の方が可愛いわ!

見上げると、真っ赤な巨大な何かが上空を覆っていた。


それは、まるで雲の様に上空を覆っていた。


あの大きさの生命体は、地球上ではまず見る事がないレベルの大きさだ。




状況から考えて、あれに食われていたのだろう。




知佳は踊るのを止めると、ブリッジのスクリーンを見上げた。


「龍から爬虫類要素を失くした感じ?」


「そうだね」


隣りで見上げる錬も同意した。





「ビフィズス菌を検出」


アローン兵のオペレーターの声が告げた。




「じゃああれがヌードル生命体って事?」


「きっと恐竜よりでかいね」


「食べられるって事?」


「そうだね」


「錬は食べる?」


「知佳が食べてからでいいよ。僕は」




ブリッジのドアが開き、機械猫のあゆみとバイカルが入ってきた。




「人間ども、俺の活躍見てたか?」


「お前活躍なんてしてないやん」


あゆみの問いに、知佳は即答した。




「にゃんやと!可愛い俺が食われたから、鰐がくねくね歓喜したんだろうが、それで、その刺激に耐え切れず吐き出されたんだぜ!大活躍じゃねーか!」


「そうとも取れる」


「これ一択じゃ!」


「あのさ機械の猫ちゃんさぁ『黒猫&白猫よ!猫の本当の力を見せるのだ!』って言ってたけど、黒猫&白猫があの赤いのを呼び寄せたって事?」




あゆみは少しだけ時間を置いて、


「まあ、そう言う事だな。結果的に」


「結果的に?」


「うん、結果的に」


「何が起こるか知らなかったの?」


「まあ、知らなかったと言うか、知る必要がなかったと言うか、知ろうとも思わなかったと言うか・・・」


「適当な生き物め!」


「猫は適当でなんぼじゃ!」


「わたしは犬は、犬は可愛いね」


「猫の方が可愛いわ!」






つづく

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