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『遠い星の話』  作者: 五木史人
12章 巨大惑星と原色の恐竜たち
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8話 文明のない惑星

惑星ヌードルから吹きあがった火砕流は、大気圏を突き抜け、宇宙空間まで吹き上がっていた。




「なんて火山だ!」




聞きなれた大袈裟なスタージョンの声がした。


スタージョンが代わりに驚いてくれた結果、アヤカは冷静さを取り戻すのはいつもの事だ。ただ、




「ぐわんちゅわん!これはぐわんちゅわんだぜ!間違いなく!ぐわんちゅわんだ!」




この世界に【ぐわんちゅわん!】などと言う単語は存在しない。


アヤカはスタージョンが、バグったのかと心配した。





地上では、ぐつぐつと煮えたぎる火砕流が覆っていた。


この状況で逃走経路は、いくつもあるとは思えない。




「文明のある惑星だと大災害レベルだよな」




少しだけ視界が晴れて、スタージョンのケントリアが確認できた。


アヤカはスタージョンのケントリアに手を上げた。


それに反応して、スタージョンのケントリアも手を上げた。




どちらも正常に動いて入るらしい。




「でもさ~アローン兵って、あんな無茶な作戦する奴らだったっけ?」


ケントリアと同化していると思考回路に、直接スタージョンの声が入ってくるのが面倒くさい。


「軍のテキストでは、竜族戦争での無茶な作戦は有名だな」


「あれプロパガンダじゃなかったんだ!」





     


      ☆彡





ブリッジのスクリーンは、黒い煙にみが映っていた。




「どこに行くの?」


「もうすぐ海に突入します。そうすれば安全度は増します」


と参謀兵が沙羅に告げた。




「海があるんだ!水着に着替えなくては!」


知佳は歓声を上げ、奥の部屋へ駆けて行った。




「知佳は、こんな未知の海で泳ぐ気なんだね」


錬が呟くと、沙羅が、


「えっ?錬は泳がないの?」


と、沙羅も泳ぐ気だったらしい事に、錬は驚いた。


「泳がないに決まってるよ!何がいるか解らないんだよ!」


「そうなの」


「そうだよ」





ブリッジのスクリーンに、惑星ヌードルらしき地図が映し出された。


巨大な活火山と巨大な海が広がっていた。




大陸を、地震の後と思われる断層が伸びていた。




暗いスクリーンに、時々強烈な光が輝いた。


「雷です。まだまだ若い惑星なので、色々と活発なのです」




雷ぐらいで、宇宙船がどうこうなるとは思えないけど、近距離の光は、少し怖い。






つづく



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