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『遠い星の話』  作者: 五木史人
11章 ファンファーレが鳴る中
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14話 巨大惑星と原色の恐竜たち

機械猫の惑星の宇宙港では、100機のシュガーコート型アンドロイドが起動を始めた。遺跡発掘アンドロイド仕様だ。



「そっちじゃなくて、あっちだって!」


ペットであるはずの機械猫たちが、急いでシュガーコートの誘導をしていた。



猫の機体に、無駄に金を掛けている機械猫たちの知能は、半端なかったりする。



「その半端なさが、宇宙機動艦隊に怪しまれる可能性もあるか」


機械ネズミは呟いた。


だからと言って、それを止める強制力も、ここの司令官の機械ネズミにはないし、士気に関わる。



武器の類は遺跡の奥に隠され、人類に関する重要情報はデータの奥に隠された。


隠すことに関しては、秘密結社サインは、正規軍より遥かに格上。



隠された後、知識好奇心と浪漫を満たしてくれる、宇宙古代遺跡が姿を現した。


実際、かなり重要な古代遺跡と言う説があるが、謎に包まれている。



どちらにせよアンドロイドたちは、それについての興味を失くしていた。



「有機生命体ではない機械だからなのか?」


機械ネズミのアルバムは、誰にも聞こえいない、誰も聞こうとしない言葉を呟いた。



宇宙港ターミナルで、シュガーコート達が騒いでいた。


ポンコツ感がにじみ出るその機体が、ポンコツなミスをしたらしい。



「ゆえに大丈夫だ」


機械ネズミは再び呟いた。




         ☆彡





参謀兵の声は、冷えた鉄が神経に直接あたって来るようで、決して心地よくはなかった。



「慣れたら良いのかも知れないけど」沙羅は思った。



冷えた鉄の様な声が、ブリッジに響いていた。


「惑星ヌードルは、機械ネコたちの準惑星とは違い巨大惑星。


巨大な活火山が噴火を続けていて、有機生命体じゃなくても、住むには適さない。


だからこそ、評議会の管理下から外れている巨大惑星です」



スクリーンに、惑星ヌードルの情報が映った。



「情報量も少なく情報の正確さも低いので、そこはご了承ください」


参謀兵は説明した。



「おお!恐竜がいるじゃん」


錬は叫び、知佳は、


「想像してた恐竜とは全然違う、なんかふざけたるみたい」



スクリーンに映っている惑星ヌードルの恐竜の色は原色に近く、赤や黄色と派手な恐竜たちだった。



「地上の恐竜は問題ありませんが、この翼竜タイプにぶつかると故障の原因になりかねません」



「なんか冒険が始まるって感じだね」


錬の言葉に、知佳は、


「はあ、子どもはいいね。気楽で」


「知佳だって子どもじゃん」


「はあ、あんたより大人じゃ、心は」




つづく




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