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『遠い星の話』  作者: 五木史人
11章 ファンファーレが鳴る中
214/251

12話 さあ、俺にだけ秘密を話すんだ♪

宇宙船が宇宙空間に出ると、独特の孤独感が襲った。


地面に立っていない。星に守られていない不安感によるものだろう。



スクリーンに太陽系のマップが映し出された。



「この要塞に迷惑はかけたくないけど」


沙羅が呟くと、知佳と錬とバイカルは、マップを凝視した。 


その様子を見ていたアローン兵の参謀は、説明を始めた。      



「宇宙機動艦隊は144時間後に、この要塞に到達します。


まず要塞の臨検を行うと思われます。


その間に出来るだけ遠方へ逃れることが、現時点で最優先するべきだと思われます」



「要塞の臨検?大丈夫なの?」



「あの要塞は、古代遺跡準惑星です。宇宙機動艦隊とは言え手を出しづらい準惑星です。臨検に関しては、彼らが上手くやるでしょう」




         ☆彡





機械ネズミは、人類の宇宙船の出港を確認すると、機械ネズミ用の小さな端末を操作した。


「今より遺跡モードへ変身する!」


と放送で告げた。



最新の設備は覆い隠され、古い遺跡が惑星を覆った。


実際、遺跡を再利用した準惑星だ。



格納庫に閉まっていた人型のアンドロイドたちが、起動し始めた。


人型アンドロイドのシュガーコートたちだ。



機械ネコたちは、そのシュガーコートのペットへと役を変えた。




           


         ☆彡






あゆみは、沙羅の腕の中から飛び降りた。


そして、黒猫と白猫が遊んでいる部屋へと向かった。



本物の猫たちは、宇宙船の展望台にいる事は解ってる。


あゆみは地図を確認すると、展望台に向かって歩き出した。



>俺は本物の猫になる


>その為には、本物の猫を知らなばならない。



展望台の自動ドアが開くと、黒猫と白猫はぱっとあゆみを見つめた。



敵か?


味方か?



本物の猫たちは、まさに動物のように、あゆみと距離を確認していた。



>お前ら、さっき会ってたじゃん?


>何を警戒してんだよ?


>そっかここはお前らや縄張りて事か?


>ふふふ、さすが本物の猫だ♪



>しかし、お前らにはなんか謎が隠されてる気がするんだよな~


>ふふふ、いや、にゃにゃにゃと鳴くべきか?



>さあ、俺にだけ秘密を話すんだ♪




つづく




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