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『遠い星の話』  作者: 五木史人
10章 時の記憶
195/251

13話 シュガーコート社にバレルと危険な事に!



青銅の生き物は、水槽を背にして黙ったまま立っていた。


水槽の中に、イルカが泳いでいる。



流れから行って、交渉相手はイルカって事になのか。



シュガーコートは、じっとイルカを見つめた。


中でも賢そうなイルカだ。


良く見るとイルカにも賢そうなイルカと、アホそうなイルカがいるらしい。



多分、多分、イルカは何かを真剣に話しかけている雰囲気だ。



「あれ?あれ?」


青銅の生き物と視線を交わした。



青銅の生き物も同じ様な表情だ。そして、


「ワン モア チャンス」



アップロードが失敗だったらしい。



一応、銀河系標準規格はあるにはあるが、文明も生態系も違う異種同士だ。


アップロード出来るだけでも、奇跡。


そのアップロードに、30分くらい掛かってしまった。



あゆみとバイカルとアルバムさんや猫ちゃんたちの事が気になった。



>そうだ!


>交渉の前に連れてきてもらおう。


>良い生命体らしいし。



>なぜわたくしは、それに気づかなかったのだろう?


>1人浮かれて、ヒーロー気分になって!



「あのわたくしの仲間が、惑星の反対側にいるのですが、連れてきてもらえるでしょうか?」



青銅の生命体は、


「畏まりました。すぐ迎えに参りましょう」


と丁寧に答えてくれた。



>あゆみさんやバイカルさんには、浮かれて忘れていたなんて事は・・・


>絶対言えません!


>えっ今!わたくしが隠し事をするなど!


>シュガーコート失格でございます。


>シュガーコート社にバレルと危険な事に!




         ☆彡





『猫が危険な場所で仰向けに寝るのは、まずありえないらしいぞ』


「虎だって、同じだろ」



あゆみとバイカルは、鏡のような大地の上で、仰向けに寝そべっていた。



『しかし、このまま電池切れか、俺ら』


「まあ長い第二の人生だったな」


『電池が切れてどこか知的生命体に拾われた時は、もう錆びれてるんだろうな』


「だろうな」



「おい猫ども!何か音がするぞ!」


機械ネズミが叫んだ。



『機械音?』




つづく


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