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『遠い星の話』  作者: 五木史人
9章 不確実な記憶の世界で
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20話 漆黒の宇宙空間に苔色に輝く星

【サイン】の中枢へのアクセスを許された機械ネズミは、それなりに忙しかった。


機械猫たちが、【サイン】に報告をしたとも思えない。


そもそも機械の猫たちは、そーいった組織的な事が苦手な連中だ。



機械ネズミは、人類が連れてきた猫に関する報告書を書いた。


機械化して猫に成りたい種類の奴と、鼠になりたい奴の差は、この細かさだ。


実際の鼠が、細かい事を得意としているかどうかはともかく、少なくとも鼠になりたい奴は、細かい事を得意としている。



そして、そんな自分をカッコいいと思っている。



機械ネズミは、キーボートを叩く自分の姿を鏡で見て、にやけた。


さすがだ俺!



機械ネズミは、宇宙船の窓から外の景色を見た。


何もない暗闇だ。



太陽系内とは言え、宇宙空間の広さは、小さな惑星に住んでいた生き物にとって広大過ぎた。


色んな事がどうでもよくなるが、惑星に帰れば、細々と生きなくてはならないのだ。



苔の準惑星がある宙域は、太陽系の中では重要航路からだいぶ離れた田舎な場所にあった。



「あれか」



漆黒の宇宙空間に苔色に輝くその準惑星は、機械ネズミの思考回路を、優しく包み癒しをもたらしてくれた。


きっと良い生命体がいる惑星なのだろう。



機械ネズミの小さな宇宙船に、何かが接触している様な気配がした。


何かが・・・アンドロイドの文明レベルでは、探知も出来ない何かだ。



数分後、その何かが小さな宇宙船と機械ネズミを承諾した。



何が行われたのかは解らないが、機械ネズミの思考回路はほっとした。





9章 不確実な記憶の世界で 完



10章へ つづく





☆…━━━━━・:*☆…━━━━━・:*☆…━━━━━・:*☆





10章以降は、コンテスト参加作品執筆の為、更新をお休みします。


すみません(*ᴗˬᴗ)⁾⁾ペコ





機械のネズミ


【アルバム】機械猫より賢そうだが、本体の記憶容量は少な目。


【ペガサス号】アルバムさんの大切な乗り物。



機械の猫


【あゆみ】元人間のカラカルの機械猫。自称エースパイロット。


【バイカル】人見知りの激しい虎型アンドロイド。



【黒猫と白猫】人類と一緒にやってきた猫



【獅子の様な石像】石で出来た生命体?


【苔玉ちゃん】苔の知的生命体。人類より高度な文明に属してそう。



【男義のある鉃人】Feな生き物 


【女義のある鉃人】Feな生き物



人類時代の記憶を持つアンドロイド


【ソフィー】後の世の英雄のアンドロイド


【デューカ】ソフィーの相方




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