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『遠い星の話』  作者: 五木史人
9章 不確実な記憶の世界で
171/251

10話 ハモる石像たち

大理石の廊下を進むと、行き止りに、2匹の羽根のある獅子の石像があった。

見ようによっては、犬にも見えるが。

それはそれは、幸せそうに安らかに眠っている石像だ。


「にゃにゃ」

『同時に2匹石像の口に手を入れて、だとさ』

黒猫の言葉を、バイカルが翻訳して説明した。


「ふふ~ん、入れたらこの入口が開くんだろう。なんかありがちじゃない?」

『まあな、とりあえず同時に手を入れて見ようぜ』


あゆみとバイカルは、ありがちとは言え、

「せーの」

と同時に手を入れて見た。


「ゴホ!」

獅子だか犬だかの石像が、2匹同時に動きだし叫んだ。

「何するんだ!お前らいきなり口に手を入れて起こすってアホなのか!

お前らはなにか、誰かを起こすとき口に手を入れる星人か!」


叫びながらも、なぜか2匹の石像は、めっちゃハモっていた。



『石像が動いた!』

石で出来たロボットの類か?

もしくはどこかの知的生命体が作った人工の生命体?

もしくは天然の石で出来た生命体?


その石像が何者なのかは解らないが、言ってることはもっともだった。


「寝起きとしては最悪だぞ!1000年寝てたんだぞ!1000年!

こんな起こし方はないだろう?」

もちろん石像は2匹同時に、ハモりながら言った。


もっともな意見なので、 

「すまない」

あゆみは取りあえず謝った。


バイカルは突然ハモりたくなったのか、あゆみの「すまない」に合わせて、

『悪かった』

と言ってしまった。言葉選びの段階で失敗だ。


相方として(泣)


あゆみがチラッとバイカルと見ると、バイカルはサッと目を逸らした。


ただバイカルのハモりたいと言う意思に気づいたのは、あゆみだけだったので、多分恥をかかずに済んだはずだ。



羽根のある石像は、機械猫2匹と生きてる猫2匹を不思議そうに見て、


「と言う事は・・人型アンドロイドは、滅んだのか?」


2匹の石像がハモリながら言うもんだから、それは高価なスピーカーの様に聴き心地が良い。


「人型も健在だ」

「しぶといな」

羽根のある石像は、同時に笑った。

そして、黒猫と白猫を見ると、

「で、猫ちゃんたちは、苔玉こけだまさまに会いに来たと言う事か?」

「にゃにゃ」

猫たちは鳴いた。


「苔玉さま?なんじゃそれ!」


「苔玉さま、それは人類より遥かに高度な知的生命体だ!」

石像たちは自慢げにハモった。


人類より遥かに高度な知的生命体。

宇宙にはそんな存在が多々存在している。

あの竜族もその一つだし、銀河連邦には理解すら不可能な存在も記録されている。


「でも・・高度な知的生命体の名前が【苔玉さま】って(笑)」

『あゆみの言いたいことは解る・・が、それ以上言うな!』




つづく





☆…━━━━━・:*☆…━━━━━・:*☆…━━━━━・:*☆







機械の猫たち

【あゆみ】元人間のカラカルの機械猫。自称エースパイロット。

【バイカル】人見知りの激しい虎型アンドロイド。


【黒猫と白猫】人類と一緒にやってきた猫

【獅子の様な石像】石で出来た生命体?



【ソフィー】後の世の英雄のアンドロイド

【デューカ】ソフィーの相方


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