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『遠い星の話』  作者: 五木史人
9章 不確実な記憶の世界で
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8話 黒曜石のモノリス

あゆみとバイカルは、地下に置き去りに去れたらしい。


地下の洞窟は、酸素があり、密封された大きな空間なのだろう。



『人類時代は鉄鉱石の鉱山惑星だったが、公転が極端な楕円の為、2000年前に閉山された』



バイカルは、誰かが置いて行った準惑星の取扱い説明書を読んだ。



「公転が極端な楕円で閉山?」


『あれじゃね、公転で太陽系の外側に行きすぎちゃって、鉄鉱石を運ぶ費用が高くなって、採算が取れなくなって、放棄されたんじゃね』


「それで2000年ぶりに近づいてきたって訳か?」


『そうだな』


「2000年ぶりに参上って事ね」



地下空間は、まるで神殿の様に神々しさすらあった。



「この神殿は、放棄後に誰かが作り直したのか?」


『それについては、書いてないな』


「これだから秘密結社は」



神殿の様な大理石の未知の空間は、冒険心をかき立てさせた。



「奥に行って見ようぜ♪」


あゆみは飛び跳ねながら歩いた。



子猫の様に飛び跳ねるあゆみと違って、バイカルは思慮深い考古学者のように静かに歩いた。



『それにしても、大理石の損傷が見られないのは、密封されていた為か?』



バイカルの考古学者の様な言動に、


「お前、そんなキャラだった?」


『古い物は興味がある』


「動物園育ちなのに?」


『我が動物園の隣に博物館が会った、きっとそのせいだろう』



意味は解らないが、きっとそうなのだろう。



神殿の奥に行くと、モノリスが、高層ビルの様に聳え立っていた。



『このモノリスは黒曜石かな』


「何か意味があるのか?」


『これは・・・ある種の墓』


「墓?墓ってって何だっけ?」


『う~ん・・・要するに人が生きていた記念碑かな。


死から離れた存在と化した我らみたいな機械は、忘れてしまった存在だ』


「そう言えば・・人類時代、そんな物が逢ったような気がするな」


『ん?!』


「どうした?」


『この黒曜石の中には、魂が保存されている』


「魂って?」


『人が生まれる為には魂が必要で、人が死ぬと言う事は魂が抜けると言う事』


「ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ、でっ俺たちの中には魂は?」


『ない』


「だよな~なんか切ないよな~」



『しかし、このモノリスの圧迫感は、魂の圧迫感なのだろうか?』


「圧迫感?別に感じないけど」


『だな』


「感じないんかい!いい加減な考古学者め!」


『動物園の隣に博物館があった程度だし、そんなもんだ』





つづく




☆…━━━━━・:*☆…━━━━━・:*☆…━━━━━・:*☆





機械の猫たち



【あゆみ】元人間のカラカルの機械猫。自称エースパイロット。


【バイカル】人見知りの激しい虎型アンドロイド。



機械のネズミ


【アルバム】機械猫より賢そうだが、本体の記憶容量は少な目。


【ペガサス号】アルバムさんの大切な乗り物。



人型アンドロイド


【砂糖さん】シュガーコート177。あゆみとバイカルが買ったアンドロイド。


【シュガーコート001】もっともお手頃なお値段のアンドロイド。



【ソフィー】後の世の英雄のアンドロイド


【デューカ】ソフィーの相方



【猫】黒猫と白猫




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