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『数億光年離れた遠い星の話』  作者: 健野屋文乃
9章 不確実な記憶の世界で

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3話 まるで初めて作ったゲームの様に

最安値のシュガーコート型アンドロイドの砂糖さんは、運転席に座ると叫んだ。


「おい小動物どもよ、行先が解ったぞ!」



「ええええええええええええ!」


機械の小動物たちは驚いた。



「『小動物どもよ!』って、砂糖さんキャラ変してんじゃん!」


あゆみはバイカルさんと目を合わした。



機械ネズミのアルバムさんは、


「大丈夫、プログラムに悪意は含まれたいなかったはず、とりあえず様子を見よう」


と、落ち着いた様子で言ったが、砂糖さんの事なんか気にしてる様子はなく、せっせと飛行ドローンの大切なペガサス号の修復に勤しんでいた。



「おいおい」


あゆみとバイカルは呆れた。


秘密結社のランクから言えば、より中枢に近いアルバムさんの方が上のはずなのに。



「そんなんおもちゃやん」


「おもちゃちゃうわ!」



アルバムさんが大切にしていて、バイカルが破壊したペガサス号は、空飛ぶスクーターだ。スクーターの後部座席には高価なハードディスクが付いていて、それがなければほぼおもちゃだ。



こう言った趣向のアンドロイドは、金と時間を惜しまない。


多分クルーザーが買えるほどの資金は投入しているだろう。


なにせ時間は5000年もあるのだ。



『アンドロイドの歴史の5000年の意味って何だったんだろう?』


バイカルさんはそう言ったが、バイカルさんの機体だって相当なモノだ。




キャラ変した砂糖さんは、車の窓を開け、窓の台に膝を置いた。


そう言うキャラ設定なのだろう。



しかし、運転自体は荒ぶる様子もなく、車は海岸線の方へ向かった。


至極安全運転な砂糖さんは、


「兄弟が俺を呼んでいる・・・いや・・姉妹があたいを呼んでいる」



「って性別決まってないのかよ!キャラ設定薄!」



『安物感全快だな、砂糖さん。まるで初めて作ったゲームの様に』


バイカルは、誰にも聞こえないように言った。




つづく




いつも読んで頂き、ありがとうございます。


毎週、土曜日更新です(σ⁎˃ᴗ˂⁎)σண♡*(ღ*ˇᴗˇ*)。o♡ウットリ♡




機械の猫たち


【あゆみ】元人間のカラカルの機械猫。自称エースパイロット。


【バイカル】人見知りの激しい虎型アンドロイド。



機械のネズミ


【アルバム】機械猫より賢そうだが、本体の記憶容量は少な目。


【ペガサス号】アルバムさんの大切な乗り物。




人型アンドロイド


【砂糖さん】シュガーコート177。あゆみとバイカルが買ったアンドロイド。


【シュガーコート001】もっともお手頃なお値段のアンドロイド。



【ソフィー】後の世の英雄のアンドロイド


【デューカ】ソフィーの相方



【猫】黒猫と白猫




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