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『遠い星の話』  作者: 五木史人
8章 5000年前からの贈り物
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20話 にゃにゃ~にゃん(ソフィーちゃん)

「にゃにゃ~にゃん(ソフィーちゃん)」


衝動的にあゆみは、ソフィーの元に駆け寄った。



機械猫はナデナデされたいのだ。



「可愛い!」


ソフィーはそう言うと、あゆみを抱き上げてくれた。



「にゃにゃにゃにゃ(しあわせ)」


「どこかから逃げ出して来たのかな」


「さあな」



無愛想なデューカと呼ばれるアンドロイドは言った。


「にゃにゃにゃにゃ(やな感じ)」



その時だ!


「デューカ見て見て、白虎だよ!」


白虎のバイカルもナデナデされようと、近づいてきた!


結果、あゆみは路上に置かれ、ソフィーは白虎のバイカルをギュッとした。



「にゃにゃにゃにゃ(なんだよお前)」


白虎のバイカルは、虎らしく低い声で「ガウ」と虎を演じた。


「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ(それでも密林の王、虎か?)」



「お前、良くしゃべるな」


デューカはそう言うとあゆみを撫でた。


「触るな!デューカは」


「あれお前喋った?そんで、なんで俺の名前を?」


「気の性にゃ」


「気の性か、そうだよな猫が喋る訳ないし」


「にゃ」


「『にゃ』じゃねーよ!ソフィーこいつら変だぜ!」


「逃げるぞ、虎!」



『えーまだナデナデされたい!』


って目をしたバイカルだが、仕方なくあゆみと一緒に駆けだした。




      ☆彡




シュガーコート001は呟いた。



「こんなに波って高いんだ」


初めて見る海は、とても荒れていた。



シュガーコート001の隣で、白猫と黒猫に着けられた鈴が、神秘的な音を鳴らしていた。



この件で、シュガーコート001が知っている事は、その鈴が重要なカギであるって事だけだ。



その鈴の音に誘われて、海にはイルカが集まりだしていた。





8章 5000年前からの贈り物 完




9章へ つづく




機械の猫たち



【あゆみ】元人間のカラカルの機械猫。自称エースパイロット。


【バイカル】人見知りの激しい虎型アンドロイド。



機械のネズミ


【アルバム】機械猫より賢そうだが、本体の記憶容量は少な目。



人型アンドロイド


【砂糖さん】シュガーコート177。あゆみとバイカルが買ったアンドロイド。


【シュガーコート001】もっともお手頃なお値段のアンドロイド。



【ソフィー】後の世の英雄のアンドロイド


【デューカ】ソフィーの相方



【猫】黒猫と白猫


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