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『数億光年離れた遠い星の話』  作者: 健野屋文乃
7章 電光石火作戦

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18話 イルカとアンドロイド

『首都郊外・地下鉄遺跡』




参謀2号(優先順位2)の感じた異変は、首都・記憶図書館を出てばかりの、参謀1号(優先順位1)に伝えられた。




『首都・記憶図書館前』


図書館司書の姿をした、参謀1号は、参謀2号を経由して、プールの底へ沈み続けるアローン兵の五感情報を感じ取った。


「プログラムの異変?このイルカが何らかの電磁波でも発しているのか?」


イルカ自身に何かを感じた。


この人間的な感じ方に、自分自身の思考回路の変貌を感じつつ、参謀1号は、サマルカンドのソフィーに情報を送った。




『サマルカンド・鉱物資源企業団公社ビル・エントランス』



内務省との戦闘以来、消息不明だったタムラは、情勢が落ち着くとノコノコと現れ、ソフィーに進言を繰り返していた。そのタムラに付き纏われながらソフィーは、自身の思考回路上に、プール底にいるアローン兵の五感情報から送られてきた。


プールの底のアローン兵は、水中のイルカと見つめ合っていた。




「このイルカに遭遇したアローン兵に、プログラムの異変が現れました」


参謀1号は報告した。



公社ビル占拠以来、サマルカンド市・マスコミ・鉱物資源企業団公社が、持ち込んでくる問題に追われるソフィーは


「イルカを見て、プログラムに異変が生じたからって、何?

アローンちゃんが、イルカを見て感動でもしたんじゃないの!

それより、何やってんの。早く戻って来てって言ったでしょう!」


と、参謀1号の思考回路に、愚痴り気味の言葉を殴りこむように送った。


ソフィーにまとわり付くタムラは


「陸軍のサマルカンド経済情報封鎖をどうにかしてくれ。

このままじゃサマルカンド経済はめちゃくちゃだ。

アローン兵があれば、陸軍など簡単に蹴散らすことぐらい出来るだろう」


と参謀1号と通信中のソフィーに言った。


ソフィーは「わたしたちを過大評価しすぎ」と思いながら、ほとんど思いつきで、


「サマルカンドに水族館とかある?」


とタムラに聞いた。


タムラは「何の話だ!」と言う表情をしながらも、


「海岸線沿いに、レキシントン海洋科学研究所付属の水族館があったはずです」


とそれはそれは丁寧に答えた。ソフィーは


「そこにイルカいる?」


「いると思います」



ソフィーは参謀1号に、


「そう言う事だから、アローン兵3機を、水族館に派遣する。

イルカの調査とアローンちゃんの操作はそっちでやって」


「了解しました」


「でも、参謀くんは、何でイルカなんかに興味を持つの?」


「人間風に言いますと、直感です」


「機械の兵隊が、直感ね。まあ、いい。

あなた自身は、すぐに私の元に戻ってくるのよ」


「了解しました。」



ソフィーは駆け寄ってきた取材陣から、デューカに守られながら、エントランスホールを抜けた。


ソフィーは、取材陣に混じったスレンダーなアンドロイドが非常に気になった。



つづく




【沙羅】この惑星に漂流してきた人類の少女14歳。錬の兄が好き♪

【錬】ゲーム好きな人類の少年13歳。

【知佳】躍るのが好きな12歳の少女



【参謀1号】ソフィーに忠誠を尽くす参謀タイプのアローン兵

【参謀2号】参謀1号の予備


機械兵には禁止されている人工知能を、獲得しつつある。


【ソフィー】アローン兵と唯一リンクするアンドロイド

【デューカ】ソフィーと同じ職場で働いていた同僚


【タムラ】鉱物資源企業団公社のナンバー2


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