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『遠い星の話』  作者: 五木史人
6章 少女の生真面目さと・・・
118/251

17話 【恋】に関する情報は皆無だったのだが。

『地下鉄遺跡』


青い視野レンズの参謀(優先順位1)は、アローン兵5000機を地下鉄駅構内に収容すると、予備の参謀兵タイプ(優先順位2)に、自らの記憶とプログラムをコピー転送した。


青い視野レンズの参謀(優先順位1)は、自らのコピーに


「後は任せた」


と言葉をかける事も無く、さっきまでソフィーが座っていたオープンカフェ仕様の椅子に腰掛けた。

でも、ソフィーの様に優雅には振る舞えなかった。


その事についてちょっと思考した後、参謀は、ソフィーが出した『人類の欠落した記憶捜索命令』遂行の作戦行動を思考し始めた。



>ソフィー様、不確定要素が多すぎます。


参謀は思考した。



惑星内治安維持及び、その戦闘用に作られたアローン兵には、世間一般常識とそれに伴う機能が備わっていなかった。


どんな凶暴な敵に対しても、何ひるむ事無く対処してきたアローン兵だったか、今回の命令には一考どころか二考三考が必要だった。


>ソフィー様、不確定要素が多すぎます。


参謀は思考した。



地下鉄遺跡構内の廃墟には、5000機の殺戮兵器が静かに佇んでる中、風が小さな物音を立てたらしい。



>ソフィー様が戻ってきた?



参謀は主のソフィーの姿を探した。


その姿は、遠い昔、人類が生きていた頃に恋人を探す乙女に似ていた。


残念ながら参謀の思考回路には「恋」に関する情報は皆無だったのだが。




つづく



いつも読んで頂き、ありがとうございます。

毎週、日曜日に更新です O(≧∇≦)O イエイ!!



【アンドロイド】


★青い視野レンズの参謀 アローン兵の参謀タイプ

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