長編の設定、どこまで残す?
世には創作に関するノウハウがたくさん溢れていますね。
私も時々目にするのですが、今までは「この人はこういうスタンスでやってらっしゃるんだなぁ」くらいの感覚でいました。
ただ、今回は「ふぅん」で済ませていたことを少し後悔したので、備忘として書き残しておいて、一区切りがついたら「なんたる愚行!」と嗤うことにしようと思っています。
さて。長編を書いてらっしゃる作者の皆さまは、どのくらい「設定」を残していますか?
この残す、というのは本編以外の場所に、という意味です。
私の場合の書き方なのですが、大雑把に登場人物、舞台、話の展開、必要な調査項目を抽出・調査して、ある程度まとめて書き始め、塊ができたら推敲を兼ねて読み直して修正、続きを書くという方法をとっています。
短編の場合はここに「勢い」が追加されます。大事です、勢い。
長編の場合の違いは、ある程度の設定を外部ファイルにまとめていることです。
1日、2日では到底書き終わらないのが、長編です。その間に設定を忘れてしまうので、大体はGoogleのスプレッドシートに書いておきます。
これで、1ヶ月でも3ヶ月でも、半年でも時間をかけられるようになりました。
ところが、です。
今書いてる長編で、この「ある程度の設定を外部ファイルにまとめる」をやりませんでした。まさに愚行。
なんでやらなかったのかって?
書き始めた段階では、全体イメージがしっかりできている、と思っていたからです。これだけ鮮明にイメージできるのだから、流石に忘れんだろう、と。
あるあるな現象だと思うのですが、壁打ちをしている間にすごくイメージが鮮明になってきてこれなら書ける! と確信するけど、いざ書き始めてみたら「で、そのシーンを書くまでの間の描写は?」みたいな状態だった。これに気づいたのが、3.5万文字くらい書いてからでした。
どうやら私にとって、勢いで書き切れるのは3.5万字のようです。
3.5万時って連載だとどのくらいの話数が進んでいるでしょう?
なろうだと1話 2000文字前後が多いですかね。だとすると、17〜18話くらい。
この辺りまで来ると、書いた内容を読み直して、まとめ直して、頭の中にある設定を書き出すのがすごーく面倒になっていたりします。
特に、書いている話はサスペンス要素が強いので、辻褄が合わないのは致命的。
この辺りでGeminiさんに頼ることにしました。よう、読んでまとめるの、得意なんだって?
Geminiには誤字脱字と表記揺れ、あとは辻褄が合わないこと書いてないかのチェックを頼むようにしました。愚行その2。
これ、愚行なの? って思う方もいるかもしれませんが、私にとっては愚行でした。
どうせ頼るなら、この時点でGeminiに登場人物設定と、行動一覧、設定をどこまで開示したかの一覧を作らせておくべきだったのです。
しかし、愚行を犯したことに気づいていない過去の私は書き進めました。
追加で1.5万文字くらいまで書いて「よう、Gemini。今日も確認たのむぜ」とお願いしたところ、後半部分に触れてこない。
特に後半部分で設定の開示に関わる描写をしていたので、おや? と思いました。
何回かトライしてみたんですが全然触れようとしないので、後半部分だけ「追加でこれも確認して」とお願いしてチェック完了。
投稿を済ませてからどんな不備があったか確認したら「1度に読み込めるデータ量の上限に引っかかりました」と。(多分、4万文字超えたあたりが上限っぽい)
1ファイルで引っかかるなら、とファイル分割したんですが、それもダメでした。
そして、追加プロンプトで確認する、という暫定対応してしまったのが愚行を決定付けました。
その後、更に4万文字分くらいこの運用をしてしまって、ついにGeminiのサポートでも追いつかなくなったと認めたのは、昨夜でした。
1回でお願いできるデータ量に限界があるなら、2回、3回と分けなければいけません。でもそれだと辻褄が合ってるかの精度が信用できない。ハレーションも抑制するカスタムしてあるけど、そこも信用しきれない回答してくるしなぁ…と。
そういう理由で、狭い範囲で辻褄チェックをしていました。
流石に8万文字近くなってくると、自分が書いた過去の文章を読み直して整合性がとれているかの確認は時間がかかりすぎる。機械的にやれそうなGeminiも、8万文字はチェックしてくれない、と。
ここまできて、ようやく私は己の愚行を認めました。
「面倒くさいな。あと3つ4つ、山超えたら書き上がるんだぜ?」みたいな気持ちで今、まとめ資料を作っています。
なぜなら、回収できているかわからない設定の存在を思い出したこと、血縁関係に齟齬がでかねない描写をしてることに気づいてしまったので。
しかもこれから書く予定の山の中に、その未回収かもしれない設定が入ってたり血縁関係がえらいこっちゃな内容も必要なのに、頭の中にしかありません(しかも曖昧)なんて…危険でしょう?
愚行は3回もやってはいけないと思うのです。
なお、まとめ資料作ってたら、サブの登場人物の漢字表記が途中から間違えたまま進んでいたことにも気づきました。(投稿分は修正しました)
まとめです。
・勢いは大事だが、勢いだけで書ききれない量に育つ前に設定資料はまとめておけ
・面倒だと思っても、間違いに気づいた時点で根本対応をしておけ
次に長編書く時は、先人たちの言葉にならって小説執筆エディタ (私が名前を覚えてるのはNola)を使うことを検討した方が良さそうだなと思っています。
まとまりもつきましたので、この辺で。
私の愚行記録が、似た様な経験を駆逐する一助になれば幸いです。
エッセイ内で出した長編は「閉架記録庫」というホラーサスペンスになります。
気が向いたら、読んでいただけると嬉しいです。




