詩 図書館で彼と勉強中
掲載日:2026/05/06
図書館で彼と勉強。
勉強は嫌いではないが、課題がたくさん出されたので、げんなりしていた。
彼が目の前にいるから、顔には出さないが、早く終わらせたかった。
カリカリ、カリカリ。
ペンの音が異常に響く。
周りに人間がいるが、皆、無言だった。
せっかく彼といるのに、つまらないと少しふくれっ面になる。
「ねえ、何か疲れない?」
彼がノートを差し出し、隅をペン先で示す。
びっくりしたけれど、素早くペンを走らせる。
「疲れた。この課題、大変なんだよね」
自分もノートの隅に書く。
彼の字は太くて男らしいものだった。
男の人にしては、綺麗なほうだと思う。
「ジュースでも買いに行かない?」
更にノートに書かれ、喉に手を当てる。
人魚のように細くて白い首。
確かに無言で勉強していたから、喉が渇いていた。
「いいよ。でもノートとかテキストは?」
「俺が1人で行ってくる。何がいい?」
「嫌だ。私も行く」
頬を膨らませると、彼がにこりと笑った。
あからさま過ぎただろうか。
「しょうがない。終わらせるか」
「うん」
筆談はここまで。
早く一緒にジュースを買いに行きたい!!




