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07.女子高生と一緒のお風呂!?ちょ、なんで俺のおっぱい触ってんだよ?!羞恥がMAX!

 夜、俺はベッドに座り、アメリィからもらった攻略本を全部読み終えた。このおかげで、この世界の設定がようやく完全に理解できた。


 本によると、今日入学したテンキアカデミーの歴史は500年前から始まるらしい。


 500年前、名前はダグラスという男。魔界の王、奈落君主として恐れられていた。そんな彼が数百の魔王軍を引き連れて人間の都市を攻め込み、世界は大混乱に陥った。


 そのとき、エリアスという女性が立ち上がり、たった一人で魔王軍に立ち向かった。最終的には、魔王軍を全滅させ、奈落君主にも重傷を負わせたらしい。


 でも、彼女もその戦いで重傷を負い、間もなく命を落とした。そして、死ぬ間際に彼女が作ったのが、この学校なんだ。目的は、強い超能力者を育てて、魔王軍に立ち向かうためだとか。


 エリアスは後に「超能の神」として敬われ、「光輝聖主」の称号を授けられた。まさに最高の地位だ。


 すごいな、ほんとに……一人の女性が魔王軍と互角に戦ったなんて。けど、エリアスは唯一のSランク超能力者だから、それも納得だ。


 だって、今日先生が言ってた通り、Sランクの実力者って、絶対無敵な実力を持ってる、普通の人とは次元が違うんだよな。


 もしそのSランクの人に勝てる人が現れたら、その時点で最強じゃないってことになるんだろうな。


「モモちゃん〜お湯張ったよー!早くお風呂入って~!」


 攻略本を閉じたちょうどそのタイミングで、外からアカネの声が聞こえてきた。


「うん、今行く!」


 すぐに返事をして、ベッドから立ち上がる。時刻はすでに夜の11時。明日は入学式だし、早く寝たほうがいいかもな。


 朝脱ぎっぱなしだったパジャマを拾いながら、浴室へ向かう。


 ——が。


「えっ?」


 浴室のドアを開けた瞬間、目に飛び込んできたのは、空っぽのバスルーム……じゃなかった。


 そこには——服を一枚も着ていない二人の少女、アカネとルカの姿が!


 な、なんで!?入っていいって言ったの、そっちじゃん!?なのに、どうしてお前らが中にいるの!?


「う、うわっ!?な、なんで二人とも中にいるのっ!?」

「えっ?何言ってんの?いつもこうして一緒に入ってるでしょ?入学してテンション上がりすぎて、記憶飛んじゃった?」


 ルカはそう言いながら、ボディソープを手に取って、自分の体にぬりぬり……わ、わああああ!?


 ダメだダメだ、これは初めて見る女子のお風呂シーンだよ!?


 落ち着け、落ち着け俺——でも、待て。


 今の俺は女の子。つまり、あの“アレ”はもう、存在しない。制御も何も、必要ないんだよな……


 だ、だけど……!


「モモちゃん、顔真っ赤だよ?大丈夫?」

「な、なんでもないっ!と、とりあえず脱いでから入るねっ!」


 慌てて浴室のドアを閉め、ぜえぜえと息を整える。顔が熱い。確かに、鏡に映った自分の頬は真っ赤だった。


 くっ……落ち着け、落ち着け……ただ、女の子と一緒にお風呂に入るだけ。なにも……なにも問題ない……!


 ——あるわあああああ!!


 頭の中で叫びながら、ゆっくりとパジャマのボタンを外し、震える手で一枚一枚、服を脱いでいく。


 そして最後の一枚が滑り落ちたとき、思わず鏡の中の自分を見下ろした。


 そこに映っていたのは、完全に“女の子”になった俺の——裸の姿。


 朝にも一度は見たはずの体なのに、こうして全裸になると、羞恥心が急上昇する。


 細くてしなやかな腰、すべすべの下腹部、すらっと伸びた脚、そして……


 そして——どう見ても物理的におかしい、ふたつの柔らかい“アレ”。


「うぅ……」


 思わず手が軽く触れてしまった。


 柔らかい、温かい、指先が沈み込む感触……あまりにもリアルすぎて、ちょっと驚いた。


 こ、これ、本当に俺の体なのか?まさか、こんなに……いや、違う!俺は変態じゃない!ただ構造を確認しただけだ!確認しただけなんだ!


 そして確認したのが三回目……


 この感触、予想以上にすごいじゃないか……いや、これ完全に凶器だよ!もし男だったら、自分を見た瞬間、浴室のドアの前で死んでるだろうな!


 顔を手で覆いながら、でも体は止まらない。無意識に腰や鎖骨、背中に手が触れちゃう。


 うぅ……これ、なんだよ、この世界……なんで俺をこんな規格の女の子にしてしまったんだ!?


 ああ〜もう冷静になれない!


 よ、よし!もう触らない!これ以上触ったら、本当に堕落しちゃう!


 心の中で「理性を取り戻せ〜!」と叫びながら、必死で思考を引き戻し、深呼吸して浴室のドアを開けた。


 次の瞬間、二つの白い光景が私を迎えた。


「キタキタ~モモちゃん〜」


 アカネが優しく笑って、濡れた髪が肩に垂れ、笑顔はシャンプーの香りよりもずっと魅力的だった。


 そして、ルカは……浴槽の縁にしゃがんで水をバシャバシャしている。まるで興奮した小動物みたいだった。


 このふたりのスタイルも……言うまでもなく、反則級だった。特におっぱい!


 てか、普通こういう三人組ってさ、マンガとかだとバランス取れてるじゃん?一人が巨乳で、一人が普通で、もう一人が貧乳みたいな!


 でも――


 俺たち三人、全員が巨乳じゃねぇか!!!


 ちょっ、ちょっと待って。あのふたりのも……ちょっとだけ、触ってみたい……


 って、違う違う違う!!俺何考えてんだよ?!今すぐその邪念、消え去れ!


「服、脱いだら早く入ってきて〜今日はラベンダーの入浴剤入れたよ!」


 俺はドアの前でポカンと立ち尽くしていた。


 頭の中で思わず浮かんだ言葉は、「これが俺の人生で最も恥ずかしいRTA現場だ」だった。


 どうやって水の中に入ったのかはもう覚えていない。


 ただ、頭を下げて、胸を隠しながら、まるで忍者のようにサッと浴槽に滑り込んだことだけは覚えている。


「モモちゃん、今日はなんだか変だね〜普段はすごくリラックスしてるのに〜」


 ルカがプフっと笑いながら俺の隣に座る。その瞬間、水しぶきが顔にかかってきて、動くこともできなかった。


「うふふ……もしかして、今日の入学式で興奮しすぎて、ちょっと頭がぼーっとしてるんじゃない?」


 アカネも浴槽に入り、俺のもう一方の隣に座ると、優しく髪を耳の後ろにかけてくれた。


 ちょっと待って!どうしてそんなに自然に近づいてくるの!?


 こんなにぴったりくっつかれると、俺、本当に我慢できないんだから!


 それに、興奮しすぎて頭がボーっとしてるなんて、今の俺には全く関係ないでしょ!?


「モモちゃんの肌、すっごくなめらかだね〜まるでお餅みたい〜」


 アカネが俺の腕に触れてきて、俺は無防備なままだった。


 その後……


「だよね!それにこのおっぱいもさ!デカすぎるよね!」


 ルカも突然手を伸ばしてきた!


「や、やめてルカァァァ!!!」


 必死に胸を守りながら、まるで電気が走ったかのようにピョンと跳ね上がる。その瞬間、水しぶきが飛び散った。


「えぇ?モモちゃんどうしたの?いつもは私の抱きしめを歓迎してくれるじゃん?」

「うああああ……今日、今日はちょっと都合が悪いんだ!」

「もしかして、生理期?」


 アカネが小声で、心配そうに俺に問いかける。


「違うよ!!!」


 思わず崩れそうになって叫んだ!


 これ、地獄モードだよ!なんでこんなに天然で無防備な二人に囲まれてるの!?しかも、自分が実は男だなんて言えないし!


 俺はただ固まり、まるで彫像のように浴槽の中に背筋を伸ばして座った。


 兵士のように体を真っ直ぐに保ちながら、両脇を見ないように必死で我慢した。


「ほら、モモちゃん、背中をこすってあげるから、こっちに寄ってきなさい~」


 突然、アカネがそう言ったので、慌てて頭を振る。


「い、いえ……大丈夫!あたし、自分でやるから!」


 けれど、背中にすでに優しい手のひらが触れてきて……


「うわうわ……うわわわわわわわ!!!」


 今の俺は、人生最大級の羞恥体勢で、美少女に背中を優しくこすられている。


 そしてその隣では、ルカが負けじと勢いよく近づいてきた。


「じゃこっちはモモちゃんの前をこすってあげる〜!」


 ちょ、ちょっと待ってくれぇぇぇぇええ!!!


 これが絶対!!俺の人生で一番恥ずかしいことだぁ!!間違いなく!!


 裸のまま、肌が触れ合う感覚……くすぐったくて、妙に心地よくて、でもやっぱり恥ずかしさの方が勝っていた。


「えへへ~、やわらか~い!気持ちいいね~」


 ふと胸のあたりに違和感を感じて下を見ると——


「ル、ルカ!?ちょ、ちょっと!なんであたしのおっぱい触ってんのよ?!」


 女の子同士って、こんなに距離感おかしい!?いや、これ普通じゃないでしょ!?


「だってさ~モモちゃんのほうが私より大きいんだもん。つい触りたくなっちゃうって~」

「ルカちゃん、あまり乱暴にしちゃダメよ。女の子の身体は繊細なんだから……こうやって、優しく包み込むように……ね?」


 突然、アカネが不意に背後から手を伸ばしてきて——そのまま、ためらうことなく俺のおっぱい包み込んだ。


「ちょ、ちょっとアカネ?!なんでアカネまで揉んでるのよぉ!?」


 揉まれた感触は、驚くほどやさしくて……正直、気持ちよくないと言ったら嘘になる。


 でも違う!そうじゃない!


 モモよ、お前の友達っていったい何者なのよ!?このままだと俺、ほんとに死んじゃうからっ……!


「ん……んん……っ」


 や、やばい!


 いくら恥ずかしいって言っても、気持ちよさに負けて、つい声が出ちゃうなんて……!


 ……ああ、ダメだ……


 柔らかい感触と、ほどよい力加減……全てが絶妙すぎっ!


「う、うぅ……あ……」

「おおっ!?今の声、完全にアレっぽかったよ!ただおっぱい触るだけだよ?まさかそんなに気持ちよかったの~?」

「ふふふ~モモちゃんってば本当にかわいいんだから。」


 ちがう!!


 ちがうってば!!


 こうして、俺は生まれて初めて「羞恥プレイ」という言葉の意味を全身で理解することとなった。


 そしてこの二人のせいで、着実に“女の子”へと変貌していくのであった……


 あああああ……もう……終わりだぁぁぁぁぁぁ!!

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