おまけ3オルタナティヴって何ですか、ユーリ先生6
「ああ、でも。まぁ、世界の調和のアンチテーゼの面では、結構必要な存在なのよね。そういうカウンターの現象も幾つかあるんだけど」
「へー。なんかそれは先生にも聞いたことあるかも。星の守護獣とか、転覆の魔王とか」
「――うん。ま、その辺もまた今度会った時にでも、徐々に教えてあげる。機関の人間としても、異端や様々な勢力について知っておく必要は出て来るはずよ。・・・・・・それと戦うのですからね」
「うん。ありがと。まぁ、機関は主にSP探索なんてやってるのかと思ってたけど、そうだよね。吸血鬼とかから世界を守るのも使命だった」
と、要さんの仕事を急に思い出す。
彼女は完全無欠のヴァンパイア・ハンターとか呼ばれてもいた気がする。
対魔の決戦兵器として、隠し球の様な最強の戦士って勇猛な噂が、あっちこっちで尾鰭もついて次々と私の所にも伝わって来るもの。
本人を見てると、どうしてもそんな感じには見えないのがネックなのよね。
あの人がフランク過ぎて、何でも受け入れてしまう性格だから。
「じゃあ、ソラは修行頑張ってね。わたしにお手伝い出来ることがないか、その改造人間の女史にも聞いておいて。わたしはわたしで、色々調査みたいなことも、実は結構日本での仕事が立て込んでるから、いつでも呼び出してくれていいから」
なにそれ。初耳。大丈夫なの、それ。
「うん。言ってなかったから。でも、危なくはないわよ。この前ほどのバトルにはならないって」
・・・・・・凄く心配。どっちが能天気か分からなくなるほどに。
「とりあえず、今日はここでノンビリしてから別れましょう。久しぶりにプリティー・フェイスを拝めて癒やしになったわ」
「・・・・・・そりゃどうも。私もユーリを見てたら、ちょっと疲れが取れたかも。――安心した」
ふふ、とにこやかに笑うユーリをずっと眺めながら、私は本音を言うのであった。
――――さて。
これからも同じ様なライフスタイルは続く。
ユーリの仕事に関われるように。車輪さんにも認めて貰えるように。
もっと私も向上して、世界の可能性に対峙しないとね。
そう思い、甘いパンケーキを食しながら、ユーリの一生懸命な食事風景を見て、何だか和んでしまう私なのだった。
了




