表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔眼女とノーブル・ウィッチ  作者: 藤宮はな
おまけ
49/61

おまけ1改造人間マチルダ・マザー3

 車輪さんはあまり荷物もなかったので、服や生活用品を整理するだけで事足りた。

 なので、すぐに共同生活を送る上での分担などを決めたのだけど、どうもエプロンは絶対に料理の時以外も付けているという拘りがあるみたいだった。

 外すのは外出時だけの様子。


 曰く、何やらいつもエプロンをして手提げカバンを持っている母親キャラに憧れがあるらしいのだ。

 だからちゃんと買い物袋を持って買い物にも行くので、主婦のようにも見えないこともない。そんな風な外見ではないのにも係わらず、ね。


 そしてああ、あれかと私は一人、人外キャラばかりの何処いずこかの谷での暮らしを描写しているストーリーを、ノンビリと思い出していた。


「出来るだけ料理は任せて欲しいのです。貴方にはこれから、疲弊するほどの訓練も受けて頂かなくてはいけませんので」


 はぁ。

 なんだかとにかく過酷なのかなと気楽に考えていると、ある日お風呂上がりにゆっくりしていると、これを飲めと何やら液体なのかも怪しいドロドロの飲み物を、コップ一杯に半分くらい注がれて、渡されたのを手に取って、少し躊躇うわたしに、


「これは魔力の巡りを良くして、効率を上げてから、戦闘へのスイッチの切り替えもスムーズにさせる、魔術の調合薬です。苦いですが我慢して下さい」


 うぇーと思って、苦い思いをしながら飲んでしまうと、何やら急にクラクラッとしてから、フラフラと熱っぽくなってしまう。


「フム。ここまで浸透するのが早いのは適応力もありますね。即効といってもいいくらいですから、流石は魔眼持ちといった所です。今までがこんな閉じた回路から炉心を燃やしていたんですから、それを改善させるのも彼女も大変でしたでしょう」


 ふぇと朦朧とした意識の中、車輪さんの言葉を聞く。


「ああ、言い忘れていましたが、この薬は少しの間発熱して、活動はお休みして貰いますので。訓練はそれが定着してからです。さあ空さん、ベッドに向かいましょう」


 何とも強引な手段だ。これでまぁ戦闘行動が楽になるなら、まあいいかと楽観視してベッドに行ったのはいいのだけど、それから三日ほどは寝込んでいたと思う。


 それが想定外だったかな。

 でも記憶があまりなく、それほど定かではないので、車輪さんに確認してから知ったのだけど。


 そうして、ようやく訓練の日がやって来たので、少し心待ちにしていた心境を見透かされて、こう窘められてしまう。


「あまり気を逸らせませんよう。貴方はエージェントの中の比較では、潜在能力は相当高いですが、基本の戦闘能力が極端に低いと言っても過言ではないのですからね」


 あー、そっかぁ。そこまで弱いと言われると少し傷つくかも。

 まぁ、改造人間と張り合ってもしょうがないのも確かよね。


「とりあえず、集中力は必須です。長時間の耐久が出来るようにしていきますので」


 さて、と何やら装置の様なものを出す車輪さん。

 ――これは?と目で問うと、


「これで擬似訓練シュミレータが起動する手はずです。ここなら思う存分暴れられます。名称は〈ソーサフル・オブ・シークレット〉と虚実機関では呼んでいます。さ、やりますよ」


 それを即座に車輪さんが起動すると、目の前がパアっと青白く光って、何やら無機質な戦闘用スペースみたいな開けた空間に出た。

 周りには幾何学模様が見える。VRみたいなもんかしら。


「とりあえず、これで測ってみましょう。予め色々と体内を弄っておいたので、少し実感としても違うと思いますよ」


 そう言い、何やら的が描かれた木の板みたいなのを出し始める。

 えーと、何をするんでしょうか。


「この的に向かって魔眼を放って下さい。これに意識を侵入させて破壊すれば、ミッションクリアです」


 そんなことでいいの? でも魔眼で物を壊すのはあんまり経験がないから、ちょっとどうやればいいか難しいかも。


 今まで逆に直感で出たとこ勝負みたいに、この神秘を行使して来たもんなぁ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ