赤いべべ着た可愛い金魚
金魚といえば夏祭りの金魚すくいが真っ先に思い浮かぶかもしれない。夏の風物詩で、金魚すくいの金魚は数日しかもたないのがほとんどだろう。
熊本地震の前に「丹頂」という、頭だけ赤くてあとは白の金魚を飼っていた。
お財布と相談して、ちっちゃいのを買ってきたのに、何年も生きてそれとともにでっかくなっていった。ヒレが見事で、筋が入ってるのを見るのが好きだった。
愛嬌があって、水換えや餌やりのときこっちへ寄ってきた。
優雅に泳ぐ姿はうっとりした。
地震の後、飼えなくなって亡くしてしまった。
あれから何年たったかな?
季節外れなのに金魚すくいのコーナーを見つけて、赤い金魚(お腹は白い)を買って帰った。なんか元気がなくて、水がすぐ汚れて異臭がするので、こまめに水換えをして様子を見た。
お店のペット売り場をちょくちょく見に行くと、丹頂に似た色の金魚に目が止まった。500円くらいした。その時の財布がギリギリセーフだった。
家に帰って容器に移すと元気がない。沢山いた他の金魚がいないから寂しいのかもしれないと思った。
先に飼っている赤い金魚と別の容器に入れた。
ベランダに睡蓮鉢に十二匹のヒメダカがいる。餌はメダカ用のフレーク状のものを金魚にもやった。
毎日水換えと餌やり。
丹頂に似た方は元気に泳ぎ回るようになった。
赤い金魚はじっとして、見てないときに餌を食べた。
晴れた日は太陽の光に当てた。
今日、夕方から電気消して物思いにふけっていたら、薄暗がりの中で金魚が二匹ともぐるぐる泳ぎ回っている。びっくりしてしばらく観察していた。
餌を沢山食べるはずだ。夜行性なのかな?
やれやれ心配して損した。