episode16
おっ、おっ、おっ、おっ、おっ、
「そうだ。もう一つお願いしたいことがあったのよ。」
「ん?なにをだ?」
さて、なにを言われるのやら。
「貴方にはこの学園の寮で夏風と一緒に暮らして欲しいのよ。二人部屋を用意するから頼まれてくれない?」
「何故だ?疑問しかないぞ。どうして俺が寮に住まなければいけないのだ。家は車で学園まで三十分ほど。アテナに送ってもらえば問題なく通学できる。そして、二人部屋を用意されるからといってなぜ夏風と一緒に住む必要があるのだ。非効率だな。らしくないぞ。」
姉さんは効率を重視して動く。俺にそうさせる理由はなんだ?
「明日転入生がもう一人くるんだけど寮の部屋が全部埋まっていてね。転入生の分の部屋の空きが無いのよ。それで貴方が入る予定だった部屋を転入生の部屋に変更して夏風の二人部屋に貴方を入れようとしてるの。」
「、、、なるほど。夏風をほかの寮生と同室にするわけにはいかないしな。それだったら俺を夏風の部屋に入れたほうがいいのか。」
「わ、私が無理にお姉様に頼んだのです。お姉様には寮の部屋を。それも二人部屋を私一人に貸してもらっているので、、、その、お兄様は私と一緒は嫌ですか?」
夏風はここの寮で暮らしてるのか。一人にさせるよりは俺も一緒にいたほうがいいのか?夏風が上目遣いで見てくる。その顔には弱い。
「まぁ、いいさ。特に断る理由はないし。そうなると荷造りをしないといけないな。」
後でアテナに言っておくか。とりあえず今日は必要な物だけを移動しないといけないな。
「よろしいのですか?お兄様。」
「いいよ。夏風と一緒に暮らせるのは俺は嬉しい。」
「良かった。そう言ってくれると思ったわ。」
姉さんは腕時計を見ながら立ち上がる。
「そろそろ行きましょう。」
「行くって、、、何処へ?」
「貴方を紹介するのよ。ここの生徒に。」
最近になって急に普段はやらないようなことをする、、、




