プロローグ:2
チッスチッスどうもッス。すいません遅れました。ちょっと僕のパソコンがATフィールド張ってて・・・。
目が覚めると視界には白い天井が映っていた。身体はなぜかとても動かしにくい。
成功したのかな・・・?まあ願掛けとして先に言っておこう。
「知らない天井だ・・・・・・!」
さーてどうだろう?こういう時って近くに女神とか、四畳半の部屋にいるご老人とか、遊戯の神とかが居たりするけど、本当に近くにいたら成功だってことだよね?
成功かどうか確かめるために周りを見てみると、
「あ、藤崎さん、意識が戻ったんですね?」
看護師のお姉さんが居た。
失敗・・・かぁ・・・
目が覚めてから一ヶ月程入院してから病院をでた。後から聞いたがかなりの重態だったらしい。まあ、トラックに轢かれたわけだしね、テンプレ通りならここで死んでいたし・・・。
入院している時に誰かが僕に差し入れをくれたみたいだ、看護師さんごしに。梅干とお煎餅だった。この梅干がなかなかおいしくて、あまり梅干が得意じゃなかったぼくでもバクバクと食べてしまった。
さて、一番のテンプレの「トラックに轢かれる」が駄目だったから、テンプレに頼ったところで、確実に異世界に行けるわけではないことがわかった。
だから次のプランは「とりあえず死んでみる」だ。
まず、今僕が住んでいる三階建てのアパートの屋上にあがる。ここから飛び降りるつもりだ。三階くらいの高さで死ぬことができるかはわからないが、ほかの場所だと屋上に上がれないからね。アニメや漫画みたいにそう簡単に屋上が開放されるわけじゃないのだ。
べっ別に高いところが怖いわけじゃないんだからね!
屋上の縁に立った。下は道路だ。あぁ・・・やっぱり高いなぁ・・・
思い切って足を踏み出した・・・!
落ちている間は、不思議と時間がゆっくりと進んでいるように感じた。
と、自分が落ちていく感覚を味わっているとき、急にとてつもない突風が僕を襲った。僕の身体は絶賛落下中で、踏ん張ることもできず、僕が落ちる場所は大きくずれた。
僕が着地予定の場所には髪を金色に染めた不良みたいなやつが居た。
やばっ・・・!このままだとこの人を下敷きにしてしまう・・・!
僕は何とか避けようと手足をばたばたと振ってみたが、無常にも落ちる位置は変わらず、手足を動かしたせいで、よりによってその男にキックをしたみたいになってしまった。男の目の前には女の子が居たみたいだ。スローになった視界の中で、その女の子の顔を見てみると、すごく綺麗な顔をしていた。
少し高めの鼻、一切の曇りもない透き通った黒い目、すこし大き目の口・・・
ドストライクだ。
もう少しじっくり見ていたかったが、もう地面に着いてしまう、最後に目に入ったのがこの女の子でよかった・・・。
今度こそ成功してるはず・・・
ドゴッと鈍い音がした後、僕は意識を意識を失った________。
まあ前回よりは書けましたね。
それでも他の方々に比べたらまだ短いのでしょうが・・・。