鍛治プレイヤー朱里
「うーん、装備を作って貰いたいんだが、
プレイヤーの鍛冶屋はまだないのか」
はぁ~、あれから一週間もたっていないのだから仕方無いかと、思いつつ街の中を散策していた。
「お、あれは」
俺はようやく探していたプレイヤーの鍛冶屋を見付けることに成功した。探してから一時間以上経っていた。
「いらっしゃい、本日は何にしますか」
奥から出てきたのは、髪型は黒髪のストレートで
身長は小さいが体のラインが出るとこは出ている、そして美人だった。
「ああ、実は装備を作って貰いたいんだが、
今、時間あるか」
「うん、ええよ、そっちの手持ちから出してな」
「出してもいいんだが騒がないでくれ」
「騒がないでくれってどうしてな?」
女の人は不思議そうな顔をしていた。
俺は少し苦い顔になった。
「これを見ればわかる」
「んっ、なんやこれは!!」
俺が渡した素材を見て驚愕した。
「何って、モンスターのドロップアイテムだが、何かしたか」
「あんさん一体何ものなん、こんな凄いドロップアイテム出して」
「何って、ただのソロプレイヤーだけどなんかしたか、ちなみにそれ、イベントボスのドロップアイテムだから」
「いっ、イベントボス~やて!!」
「そんなこといいから、装備を作ってくれ、
一様作れるんだろ」
女の人は驚愕していたが、俺はそれを無視して
聞いた。
「そんなことって、はぁ~、まっ、ええや
何の装備を作って欲しいんや、大抵の装備は作れるで、何にする」
女の人は呆れながらそう言ってきた。
「そんじゃ、俺が今、着ている装備と同じようにしてくれ、色は黒で頼む」
「解ったで、ちょっと待って、そんじゃ、
【防具一括合成】出来たっ………!」
「おおっ、大成功があったって、なんやこの
スペックは!」
「あっ、あ、あり得んへん、なんやっ、この数値は!!」女の人はそう言いながら驚愕していた。
「おーい、大丈夫か、落ち着け、いったいどうした。」俺は女の人にそう言いながら落ち着かせた。
「まっ、イベントボスのドロップアイテムだから強いのは当たり前だろ、あんな化物のような奴だったんだから、尚更そうだろう、一撃で死にかけたし」
「一撃で死にかけたって、よく生きてましたなぁ
尊敬するわ」女の人は俺に感心していた。
「そうだ、武器も作ってくれ、素材はこれでいいか」俺はそう言いながら狼男の爪と玉を出した。
「もう何があっても驚きんへん、何のタイプの武器を作るん」
「片手剣と双剣を頼む」
「片手剣は分かるけど双剣て何?」
双剣を知らないのか、なら、この事は秘密にした方がいいだろう
「いや、何でもない、片手剣だけ作ってくれ」
「そっか、解ったで、今作るからなぁ
【武器合成】…………はぁあああああ!」
「また、大成功だよ」
「気にするな、強いのは当たり前だろ、何を今さら言っている」
「ゲームバランス壊れるんじゃない」
「気にするなそんじゃ、装備をくれ、さっそく装備したい」
「解ったで、今、送ったで」
「成るほど、これもこれでチート装備だな」
俺は装備の性能を見てそう思った。
「これは装備を作ってくれたお礼として、受け取ってくれ」
「凄いドロップアイテムの数やな、南の森のモンスタードロップアイテムやし」
「それじゃ、俺はそろそろ行くよ」
「ちょっと待ってえな、フレンド登録しようや」
「解った、あっ、この事は秘密にしてくれ」
「解ったで、ほんじゃきよつけてな黒神」
「ああ、またな朱里」
俺はそう言って店を出た。きっとアリアが怒っているだろう、そう思いながら俺は宿屋に戻った。