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夜の神様は
人は昔、夜を受け入れていた。
火を落とし、月の光や星々の瞬きを受け取った。
声をひそめ、静寂に耳を傾けた。
そして今日の顔を脱ぎ、夜にただ身を委ねて眠った。
眠りは小さな死であり、死は戻らない眠りだった。
そして、眠りを司るのが夜の神だった。
しかし、人はいつからか夜を遠ざけるようになった。
暗闇を電気で照らし、夜は暗闇による安寧を失った。
沈黙を音で埋めるようになり、夜は静寂を失った。
夜は少しずつ人が支配するようになり、神の居場所は無くなっていった。
そしてある日誰かが言ったー
夜の神様は死んだらしい。




