3.呪い
更新だいぶ遅れました……。
みなさま新年明けましておめでとうございます。
(遅い。新年明けてから送るのには少し?遅い)
不束者ですがわたしの小説をこれからも読んでくださると幸いです。
特別豪華というわけでもないのに、どこかとても美しく見えて、それでいてとても落ち着く。それがカイルが教会に入ってから初めに思ったことだった。
白い壁、色とりどりな大きいステンドガラス。
並んだ椅子の間を進むとある四つの象。
「創造神さま、勇者さまをお連れしました」
その四つの象の前に座り祈りを捧げるリリア。
ステンドガラスから差し込む陽の光が彼女の美しい銀髪をキラキラと輝かせている。その光景はひとつの神話の絵のようだった。
リリアの後ろに立っていたカイルはそれにしばらく見惚れていた。
しかし、突如頭の中に響いた声により現実へと引き戻される。
『聞こえているかな。勇者……いや、勇者の卵よ。わたしはこの世界で創造神と呼ばれているものだ。』
「そう、ぞう、しん?」
『ああ。時間がないためざっくりと説明させてもらう。先ほど、君は黒い服の集団に追いかけられていただろう』
「あ、はい!」
『彼らは遥か昔、禁忌を犯して呪術というものを手に入れたんだ。呪術というのは生き物の精神、肉体などを操るものでね、やり方によっては人の命を一瞬で奪う。先代の勇者の仲間もそれにより命を落としている。詳しいことは聖女リリアに聞いてほしい。
では本題だ。君には呪術師をこの世界から滅ぼしてほしい。いや、呪術そのものをかな。この国が呪術師に飲み込まれると世界はあっという間に均一を崩し滅びへと向かう。君はその命運を握っているんだ。急だとは思うがどうか、どうか、この世界を仲間たちと共に守ってくれ』
頭に声が響かなくなってもカイルはまだ動けないでいた。それもそうだろう。彼にとっては全く知らなかった話で自分はその命運を握っているのだから。
だが、彼は正義感が強かった。街の人々が呪術師から逃げている場面を見たからというのもあるのかもしれない。まだ、直接見たわけでもないのに判断をするのは早いかもしれない。
しかし、彼は決意した。
「リリアさん。教えてくれませんか?過去に何があったのか。何をすべきなのかを」
リリアの目には赤い赤い炎を灯した瞳がとても鮮明に写っていた。




