表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

こんな豪華な部屋で目が覚めるなんてまるでドラマみたい。って、あれ?このドレスどう見ても中世ヨーロッパのお姫様が着るやつじゃない?まさか私が転生したってこと?しかも、公爵夫人として嫁いだ日に?

作者: リーシャ
掲載日:2025/08/01

あれえ、こんな豪華な部屋で目が覚めるなんて、まるでドラマみたい。


って、あれ?このドレス、どう見ても中世ヨーロッパのお姫様が着るやつじゃない?


まさか……私が転生したってこと?しかも、公爵夫人として嫁いだ日に?


落ち着け、私。


前世はただの主婦。


トラックに轢かれた記憶もないし、異世界転生なんて漫画の中だけの話だと思ってたんだけど。


とりあえず、状況を把握しないと。鏡、鏡はどこ?


侍女が慌てた様子で駆け寄ってくる。


「奥様、お目覚めになられましたか!旦那様がお待ちかねでございます」


旦那様?


ああ、そういえばそんなものだったような。


確か、醜いって噂の……。


まあ、いいか。


前世の推しは、世間的にはちょっと個性的な顔立ちだって言われてたし。


案外、審美眼ならイケメンに見えるかもしれない。


「ええ、すぐに参ります」


侍女に促され、広間へ向かうと、そこにいたのは……うん、確かに巷のイケメンとは違うかもしれない。


彫りの深い顔立ちで、少し強面にも見えるけれど……でも、なんだろう、この人から漂う独特の色気は。


それに、じっと見ていると、その奥に知性と優しさが隠れているような気がする。


「おはようございます、旦那様」


できるだけ穏やかな声で挨拶してみる。

「……ああ」


旦那様は少し驚いたように目を丸くしたが、すぐにいつもの無表情に戻った。


声は低くて、少しばかり冷たい印象を受ける。


「今日から、あなたの妻です。どうぞ、よろしくお願いいたします」


深々と頭を下げると、旦那様は少し戸惑ったように視線を彷徨わせた。


「……好きにすればいい」


ぶっきらぼうな言葉だけど、拒絶されているわけではない、はず。


照れている?


披露宴の最中も、旦那様はほとんど表情を変えず、周囲の貴族たちの冷ややかな視線が痛いほど突き刺さる。


やっぱり、醜いって噂は本当なのか……でも、そうは見えないんだよなあ。


惹かれるんだけど。


晩餐の後、二人きりの寝室。


気まずい沈黙が流れる。


「あの……旦那様」


意を決して声をかけると、旦那様は訝しげにこちらを見た。


「何か用か」


「その……皆さんは、あなたのことを醜いとおっしゃるけれど、私はそうは思いません。あなたの瞳は深く、とても知性的で魅力的だと思います」


旦那様の目が大きく見開かれた。


まるで、予想外の言葉に戸惑っているようだ。


「……何を言っている」


「本心です。それに、あなたのその話し方も、嫌いではありませんよ。男らしくて素敵だと思います」


頬がほんのり赤くなったように見えた。

気のせいか?


「……お前は、変わった女だな」


いた旦那様の声は、さっきまでの冷たさとは違い、少し柔らかかった。


ふふ、これはなかなか面白い展開になってきたじゃない。


醜いなんてとんでもない。


現代人マインドで、じっくりと男を攻略してみせましょう。

⭐︎の評価をしていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ