美少女のジェラシー
昨日は、真澄ちゃんに魔術について色々と教えてもらえた。どうやら、僕の魔眼は、魔術のソレとは少しズレているらしい。そして、家に帰った後たっぷり自家発電をしたので、今日のテント注意報は少ないハズだ。
と、そんなことを考えながら学校に向かった。グラウンドで汗を流している女子の部活は、眼鏡を外して観察し眼副を味わう。もちろん狙うのは開脚だ、この魔眼の前に服の存在は、95%の透明レイヤーとなり、無いに等しい。
「ふぅ、今日も良い物を見た。」
そうして僕は教室に向かうと……視線を感じる。ジロジロ、ヒソヒソといった感じだ。僕が女子をガン見している時、こういう感覚を与えているのだろうか。
しかしながら、その原因は教室にたどり着くとすぐにわかった。
「タカシ君さぁ?三年のオカマ先輩とデートしてた?」
ナオミちゃんがおかんむりである。
「デート?違うよ。ちょっと相談してただけだよ」
「めっちゃ噂になってるんだけど。女好きのアンタとオカマ先輩がくっついたって」
「全然、そんなことはないぞ。あの人、男だし」
「で、アンタと仲良くしてる私が寝取られたって。わかる?自分より良い女に寝取られるならまだしも、男に寝取られたっていう、この屈辱」
キィイイイイイと、ナオミちゃんは噛んだハンカチを引っ張る。
「いや、そもそも。寝取られるとか、僕達は、まだ、そういういう関係じゃ」
「……まだ?」
「そのうち、言おうと思ってたんだけど」
「早く言いなさいよ、答えはイエスだから」
「ぼ、僕と。つ、付き合ってください」
「はい」
教室中がどっと沸いた。なんだよ、この公開処刑。
「ナオミが、オカマからタカシを寝取り返した」
ああ、情報がどんどん錯綜していく。
そんな中、教室に来客があった。
「あの、二宮 真澄ですけど、森川 隆司君いますか?」
今、一番来てはいけない人がやってきた。
「オカマ先輩が乗り込んできたぞタカシ」
もう、どうにでもしてくれ……
「私も、話してみる」
ナオミちゃんも参戦。
「三角関係の修羅場だ、ヒャッホー」
だまれ、外野ども。
「なんだか、私とタカシ君が付き合ってるとか、変なウワサが出てしまってごめんね」
「ですね、先輩。でもおかげで、ナオミちゃんに告白できました」
「そう、お幸せに」
話は終わりである。そのはずだが。
「昨日、タカシ君とデートしてたのは事実ですよね」
消火したのに、なんでまた着火するのかな~、ナオミちゃん。
「デートじゃないけど、いろいろアドバイスしただけよ」
「な、何のアドバイスですか」
ナオミちゃんが先輩にくってかかる。
「あのさ、僕、魔法が少し使えるようになったんだ。で、オカルトに詳しい先輩に相談してただけだよ」
「魔法って、何よ」
僕は、眼鏡を外す。ナオミちゃんの服が透けて色々と丸見えになった。
「これだよ『敏感ホーミング』」
両指を突き出して、ピンポイントで、上半身の敏感なポッチ二つをツンツン。下半身の敏感なポッチ一つをツンツン(二回)。素敵な突き心地でした。
「きゃっ。な、なんで、そんなに正確に……」
「魔法だからねぇ、指が誘導されるんだ」
実際は、服がスケスケで見えてるからなんだけれど、それを公言するほどアホウではない。
「魔法っていうのは、人によるんだけど。特殊で効果の小さい物ほど現れやすいのよ」
マスミちゃんからナイスフォロー。
「そういう相談を、昨日してたんだ。ほら、先輩オカルト詳しいし」
「……な、なるほど。納得したわ」
「ナオミちゃんとも告白できて、付き合えるし、良い日だなぁ」
そんなことを言っていると。
「私は、男でも女でもあるから、二人の恋愛相談にのるわよ」
「すいませんでした先輩。これからもよろしくお願いします」
こうして、寝取られ騒動は、無事片付いた。けれども、僕達の大団円を良く思わない人達もいたんだ。
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それは、昼休みの食後に起こった。
「オカマスミ、あんたの言う魔法が本物がどうか確かめさせてもらうわ」
昨日の三人組が、マスミちゃんを連れて僕達のところにやってきた。
とりあえず、僕は眼鏡を外しておく。うん、女子達の服はスケスケで全裸だ。マスミちゃんだけが女子の制服を着ている。
「ごめんね、タカシ君。巻き込んじゃって」
「ほら、やってみなさいよ。乳首当て魔法」
酷い言われようだ。
そうして、ブラウスを脱いでTシャツ姿になった、三人組の一人が胸を突き出す。
スケスケの魔眼で確認すると、なるほどテープを貼って隠したのか。でも、まぁ分かるんだけどね。
「それじゃぁ『敏感ホーミング』」
僕は、迷うことなく、テープの位置をツンツンした。
「くぅ、あん♪」
「当たりですね」
そうして、もう一人が出てきてブラウスを脱ぎ、さっきと同じようにTシャツ姿になった。
「これなら分からないでしょう」
つけ乳首?偽乳首?が大量につけられていた。フルーツのドリアンに布をかぶせたみたいになっている。
しかし、スケスケの魔眼で確認すると、偽乳首は透明だ。黄土色の突起をロックオンすればいいだけの話。
「いきますよ『敏感ホーミング』」
「はぅん♪」
迷うことなく、左右の突起をつついてやった。
「こ、この魔法。ホンモノよ」
「下半身は、別にいいですか?」
「や、やめて」
と、いわれても、敏感ホーミングは止まらない。
原因は僕の煩悩だが……
「わかったわ。もう引き返しましょう」
上級生の女子三人組は、かえっていった。
めでたし、めでたし。
にはならず、上級生をつつき回したので、ナオミちゃんがキレる。
「こんどは、何?ハーレム?私を前にして、上級生の女子をおさわりしまくって……」
「いや、ホラ、つついただけ……」
はぁあああああと、ナオミちゃんの正拳にオーラが纏いつく。
「ま、まって。原因は私だから。タカシ君は、魔法を証明しただけだから」
マスミちゃんが仲裁してくれた。
「やっぱり、修羅場だ。正妻戦争?」
ええい、外野がウルサイ。
「みんな、見てるし。どーどーどー」
「私は、暴れ馬か!?」
「どちらかというと、じゃじゃ馬?」
「同じだし」
ボコンッと。結局殴られてしまった。
正拳に纏りついていたオーラは消えていたので、死ななかったらしい。
「魔力なしで、肉体強化するなんて、すごい子」
魔法を知ってる人から、解説が入った。そうですか、肉体強化ですか。
魔力なしですか、気功とか、透徹力とか、殺意の波動とか、そういう類ですか。
「ふぅ、もう少しで『破魔の聖拳』を、ぶっ放すトコだったわ」
「魔じゃないからやめて」
「さしずめ『淫魔』ね」
物騒この上ないことを言われた。僕は淫魔で、破魔の聖拳によって討伐されるらしい。
「ところで、その『敏感ホーミング』だっけ?ハレンチな魔法使うのやめてくれる?」
「うん。自分からは使わないよ。今回も、三年生女子の挑戦を受けただけだし」
「なら、いいけどさ」
そう言い合っていると……
「そろそろ、次の授業だし戻ります」
そうして真澄ちゃんが帰っていた。
僕達も次の授業に取り掛からないと。