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とも子の洋裁店  作者: お舐め
8/9

正太郎の逆襲

店の4人は島から帰って、翌日はまた店を開けた。

まあ、気分転換になっている。

今日は、こないだ来たチェックのエプロンの注文のお客さんが来た。


とも子「あ、いらっしゃい」

客「あの、こないだのエプロンですが」

「あ、カラー写真が出来てますよ。」

お客さんは、驚いた。

「すごく綺麗ですね」

「色合いはどうですか?」

客「大体いいと思いますよ。チェックがもう少し色を押さえた方がいいかしら?」

「これ、前の人で隠れているけど、ポケットが付いているんですね?」

「はい、両方に付けてます」

と「あのー、こちらはお客様のお写真ですか?」

お客さんは照れて

「はい、そうなんですよ(苦笑)」

「いつ頃ですか?」

「小学校の卒業アルバムです」

ということはこのエプロンはお母さまが?」

「そうです。あのー、これを作って娘に着せてやりたいと思いまして、リクエストしました」


とも子は確かめた。

「サイズはLLでいいんですか?」

「成長期ですからね。じきに入らなくなるかもしれないので、大きめにしました。

「では色合いもこの調子で仕上げます」

「おいくらですか?」

「取り敢えず、このカラー料金としてC千円頂きます」

「まあ、それだけでOKですか?」

「はい、仕上げとして最終的にF千円頂きますので、商品完成時にお支払いください」

「わかりました」と言ってお客さんはC千円払った。


お客さんが帰ってとも子は桂子と話してる。

「ねえ、このカラー化代金、冨士夫君に渡せばいい?」

「うん、領収書貰ってよ」

「最終的にF千円でいい?」

「うん、一番っ妥当な値段ね」

するとまた、亮太が店に顔を出した。

「おい、桂子、俺自分の歌応募するわ!」

桂「どんなとこに応募するの?」

「シンガーソングライターコンテストよ。」

と「そんなの当選するの??」

「やってみなけりゃわからないよ。」

桂子「へー、まあ審査料とか取られるやろうけどな」

「よっし、早速録音しよう」

「仕事終わってからよ。」

「勿論!」


すると、店になんと正太郎が入ってきた。

でも彼の事は誰も知らない。

冨士夫もそこにはいないから。

正「あの、あのあのあの。。。こんにちは」

みんな「こんにちは。」

桂子「何のご用ですか?」

正「あ、あの、僕、、、正太郎と言います」

桂「じゃあ、冨士夫君の友達?」

「そ、そ、そうです」

と「じゃあ、とも子さんにラブレター書いたのもあなた?」

「はい」


亮太「きみ、きみ、いきなりラブレター書くなんて、それは無茶だよ。

 で、何の用?」

「じ、実は、ラブレターのつづきを書いたんで、その、と、と、とも子さんに読んで頂こうと思いました」

とも子は顔色が曇った。

「あ、お断りしますわ。私、仕事もあるし、冨士夫君と実質付き合ってるし」

「そうですか?」

「大体、約束の時に来なかったあなたが悪いです。お引取り下さい」

正太郎は、そう言われたショックで、後ろ向きに転んだ。

亮太「お、大丈夫か?」

「あ、はい」

「とも子さんの事は諦めな。第一、うちはね、洋裁の仕事してるんだから

そんな事に関わっていられないよ。わかったかい、正太郎君!」

彼はショックで、何も言わず立ち去った


桂子「あれでいいと思う」

「そうよ。今更って感じ」

「じゃあ、冨士夫くんと結婚するの?」

「それはまだよ」


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