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とも子の洋裁店  作者: お舐め
6/9

冨士夫は素早い

仕事が終わって、とも子と冨士夫が会ってなんか喋ってる。

冨士夫「よ、エプロンの写真だけど、もう出来た!」

とも子「え?全部カラーにして?」

「当り前よ。ほら、(と写真を見せる)カメラの南ムラで仕上げたのよ」

「へー、大したもんやん」

「そうよ。この色付けどうだ?」

「じゃあ三十分ぐらい?」

冨士夫は得意げに

「それぐらいだろうな」

「でも、この色合い、お客さんが納得するかな?」

とも子はすこし首を傾げた。

富士「本人にもうちょっと詳し色合いを聴いとけばよかったな」

と「でもこれだけの事が30分でできるなんて大したものね。

桂子さんのお店で雇ってもらったら?」


冨士夫は首を振った。

「いや、俺にはクロネコヤマトの配達があるからな」

と「そんなに儲かるの?」

「儲からないなあ。ヤクザの事務所にも行かされるし。」

と「殺された?」

「うん。なんでやねん??別に怖くなかったよ」

「でも暴力団でしょ?」

「そうよ、県警の外和君が『ヤクザはハジキ持ってるから気を付けろ』って言ってたよ。

と「そんな危ないとこより、パソコンでカラー操作してる方が安全よ」

「そうか?カネになるか?」

「んー、ならへんと思う。」

富士「それに、白黒をカラー化するなんてめったにないと思う」


とも子「ところで、正太郎さんはどうしてるの?」

富士「お、あいつに興味あるのか?」

「いえ、べ別に」

「彼はね、思ってる事の半分しか話すことができないんだ」

とも子は少し驚いた。

「でもラブレター書いたり、積極的じゃないの?」

「そうよ、彼は文章だと自分の言いたい事が伝えられるんだ。だからあまりしゃべらない。」

とも子、うんうんと聴いている。

「それに、吃音どモリの気があるから、、自分から積極的に喋らない」

と「あの人なんの仕事してるの?」

「老人介護だよ」


とも子

「あなたはどこかデザインの学校行ってたの?」

「いやあ、全部独学だよ」

「キャーー、めっちゃすごい。イラストレーターとかも使えるの?」

富士「あれは無理だな。デザイン専門学校でも行かなきゃ会得できないソフトだよ。」

「白黒をカラーにするってどうやるの?」

「色を付けていくのさ。慣れれば簡単だ。君にも教えようか?

とも子は苦笑して

「私はCADだけで十分よ。」


すると、亮太と桂子が通りかかって同席した。

とも子「ねえ、桂子さん、冨士夫君を家で雇うのはどう思う?」

桂「そんなに給料出せないわよ」

とも子はさっきのカラー写真を見せて

「これ白黒からカラーにするのにたった30分でできるのよ。」

亮太「うわあこれはすごい!」

桂子「ねえ、明日休みにしてみんなでドライブに行かない?」

と「いいねえ。行こうよ。」

富士「いいんだけど、なんで亮太さんって話の最後の方にいつも出てくるの?」

桂「忘れられた存在なのよ」

亮太「そんな事言うのか、よし明日は俺が運転して行こう」

行こう行こう、って盛り上がった。

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