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とも子の洋裁店  作者: お舐め
5/9

エプロンの注文

とも子と冨士夫は何となくうまくいっているようだ。

でもアツアツデレデレってことはない。

店もいい感じだ。

早速お客さんが来た。

とも子「いらっしゃい」

客「すみません。ウールのチェックのエプロン作ってもらえますか?」

「はい、いいですよ。サイズは?」

「小学校6年生向きで大柄だからLLでお願いします。」

とも子は後ろっを振り返って、桂子と何か喋ってる。

「色のイメージが・・・」

とも子はお客さんの方を振り返り、

「お客様,カタログかなんかありませんか?」

「あー、あ、カタログはこの写真を参考にお願いしたいんですが。


見ると白黒クラス写真だ。これでは色のイメージが湧かない。

「(そうだ、フォトショップで色付けしたらカラーにできるって、冨士夫君が言ってたな)」

早速、とも子は冨士夫に電話した。

「あ、冨士夫君、あなた白黒写真のカラー化できるって言ってたわよね?」

てこれだけ話し合うぐらい仲がよくなっている。

富士「そうよ、フォトショップで出来る。」

「クラス写真から一人だけピックアップも?」

「できるできる。」

「じゃあ、やってよ」

「ギャラなんぼくれる?」

「E千円」

「ええ?G千円ぐらいおくれよ」


と「無理やな」

富士「なんで?」

と「これってネットのカタログで見たら、803円よ!」

「ほな、桂子の店で買わんでも、そこで買った方が得やん。」

「そのカタログ何処?」

「ここよ。」

「あ、これはウールじゃないんじゃないかい?」

「ウールに置き換えればいいじゃない」

冨士夫は腹を決めた。

「よし、じゃあ、送料込めて二千八百円だな。で、おいらの工賃は。。。C千円にしとこ。おまけ」

「よろしく」


お客様「この写真を元に、カラーイメージを作ります。」

「いやあ、この写真1枚しかないんですよ。」

「そうですか、じゃあ今うちでスキャンしてお返しします。ちょっとお待ちください。:


裏に回った、とも子はまた桂子と何か喋っている。打ち合わせだ。

スキャナーで写真をコピーしている。

すると、お客さんの持ってきた写真が拡大された。

「御客様、これをカラー化しますんで、それを元に製作します。」

客「ありがとう。で、なんぼ?」

「白黒をカラーにするのに、C千円かかりますがよろしいですか?」

「はい、では、壱萬円札で両替してくれますか?」

「お客様、生憎、今、当店には細かいものがないので、仕上がった時に、お支払い願いますか?」


「そしたら、カラーのイメージも見たいわね。その時にでもお支払いしますから、よろしく」

「はい、どうぞ、お待ちしています。


お客さんが帰った後、とも子と桂子とが話してる。

「ねえ、ネットで803円で売ってるものをE千円近くで売るってぼったくりやん」

「でも素材が違うからね。こっちで作ったらこっちの良さが出るのよ。」

「そうかしら?」

「そうよ。冨士夫君にもカラー処理お願いしといたから。」

「いつよ」

「あ、いつになるか話さなかったわ。ま、そのうちここ寄るって」

桂「いい取引相手が増えたわね?」(笑)

と「取引?まあ、そんなとこかしら」(笑)

「でも、この写真て、肩にストラップみたいな縫い目があるよ。」

「これがいい所ね」


しばらくして、亮太が配達から帰ってきた。

「どうよ?」

桂「う、お客さんキター。うまくいきそうよ」

「冨士夫君は、帰りに寄るのかい?」

と「うん、白黒写真をカラーにしてもらうのよ」

「それはすごい。おい、桂子、彼も家で雇うか?」

「それはだめよ」


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