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とも子の洋裁店  作者: お舐め
3/9

とも子へのモーション

「おい!」

急に冨士夫は正太郎を呼び出した。

「な、なんだよ。」

正太郎は嫌におどおどしている。

「おまえ、とも子さん、、いや、桂子の店の背の高いマブい女の人にラブレター書いたそうやな?」

正太郎はびくついて

「いやあ、そんなん、知らんわ」

と言いきって震えている。。

「じゃ、何でそんなに震えてるんだ?」

「いや、べ、別に」

「1カ月前、おまえに、あの人の話したろ?おまえそれでラブレターだしたんじゃねえのか?」

正太郎は黙っている。

冨士夫「おい、何とか言ったらどうだ?」

しばらく黙ってから、正太郎はポツリポツリと話し出した。


「実はな、俺、あの人の事、すっ好きやねん。」

冨士夫「何??おまえ、それやったらそうと俺に言えや」

「恥ずかしいから言えんかってん。だから、自分はあの人にラブレター出してん」

「そういう事か、でも、あの人には好敵手がいるぞ。」

「え?だ、誰?」

「俺やんけ」と冨士夫は開き直った。」

「そんな・・」

「そんなもへちまもあるかってんだ。おめえがモーションかけたから、俺も応じざるを得なくなったんだぞ。どうしてくれる?」

正太郎は無言だ。

冨士夫「決闘じゃ、決闘!お前と俺でサシで勝負じゃ!」

正太郎「明治時代と違って、今、決闘したら決闘罪で捕まるっで」


「じゃあどうする?二人で、背の高いマブい、いやとも子さんの前に行って、向こうがどっちの男を好きになるか訊いてみようか?」

「あ、それええな」と正太郎はすんなり言った。

「よし、じゃあこうしよう。桂子に頼んで、二人の前にとも子さんを呼び出す。それで、ラブレターを出したお前がいいか、元々好きだった(元々か?))俺がいいか、選んでもらおうじゃねえか?」

正太郎「そんな事したら仕事の邪魔になるぞ」

「でも、俺たちだって真剣だ。やろう!」

こうして、冨士夫と正太郎はついにとも子と面会する事になった。


桂子からその話を聞いたとも子は

「いや~ん、そんなん面倒臭いわ。私はただここで仕事してるだけなのよ。

男の人を二者択一で選べなんて、余計な事よ」ととも子は拒否した。

桂子「でもね、とも子さんだって気にしてるし。気に入らなければどっちもふっちゃえばいいじゃん」

と「そのふったり会ったりするのが面倒くさいわ。」

桂「じゃあ、1回だけでいいじゃない。それで決着付ければいいわよ。

とも子はため息をついた「はあー。仕方ないわね。でも今回だけよ、

これからは2度とそういうお誘いはごめんよ。いいわね。

「わかったわかった。」と桂子が言うと

奥から亮太が出て来て。

「そんなんせん方がええのとちゃうか?余計な男に関わらん方がええで」

桂「でもこのままやったらなあ、とも子さんにも引っかかることだろうし」

亮「よっし、じゃあこうしよう。俺と桂子が付いて行って意見する方がええで。それでどうや?」

「それで行こうか?

と「でも、もうこれ1回限りよ」

とも子は渋々っと言った感じだ。

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