通夜も葬式もない叔父の訃報
このコロナ禍において、親族に死というものを与えたものは新型コロナではなかった。
誤嚥性肺炎だったらしい。23日に入院したという。27日に連絡が来た。
普通なら通夜とかするだろうに、やらないという。やれないようだ。
冥福を祈るしかない。無宗教だから『冥福』など信じてはいないのだが。
叔父が認知症を患う前に私の従妹――叔父の娘――がもう結婚していたのが幸いか。よくわからないけど。
家族も二度目のワクチン接種を受けていないし、私は予約すらまだ取れない状況で一回目すら接種していない。葬式などをするにしても感染リスクがちょっと大きいかもしれない。他県への移動とか。
詳しい状況も伝えられなかったのだろうか。見舞いとかも行けないのだから控えていたのかもしれない。
著名人の訃報なども多いような気がする。テレビを見る機会が多かったからだろうか。
実際に亡くなっている人が多いのだろうか。
分からない。知りたいわけではないけども。
知り合いも連絡がないだけで亡くなったりした人がいるのかもしれない。ちょっと怖い。
お盆や正月など、みんなが帰郷など控えたり、なんか生活がいろいろ分断されてしまったなぁ、とつくづく思う。
葬式などで悲しみを別ち合ったり、思い出を語ったり、愚痴など言ったり、そういったことが出来なくなったいるのだなぁ、と。
どういう状況なのか分からないことだらけだが、葬式をしない、ということにホントに驚いた。
現状、仕方がない、と思わなくもないのだが、やるせない。
新型コロナの影響で医療の質が低下したりしていないのか、とか心配になる。
従妹の結婚式のときの叔父は、そこまで老いているようには見えなかったからだ。
認知症を発症したらしいというのは聞いていたので、その間に老け込んだようなら、分からないけども。
早く終息してほしい。そう願わずにはいられないよ。




