表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

通夜も葬式もない叔父の訃報

作者: 畢竟 吾煌

 このコロナ禍において、親族に死というものを与えたものは新型コロナではなかった。

 誤嚥性肺炎だったらしい。23日に入院したという。27日に連絡が来た。

 普通なら通夜とかするだろうに、やらないという。やれないようだ。

 冥福を祈るしかない。無宗教だから『冥福』など信じてはいないのだが。

 叔父が認知症を患う前に私の従妹――叔父の娘――がもう結婚していたのが幸いか。よくわからないけど。



 家族も二度目のワクチン接種を受けていないし、私は予約すらまだ取れない状況で一回目すら接種していない。葬式などをするにしても感染リスクがちょっと大きいかもしれない。他県への移動とか。

 詳しい状況も伝えられなかったのだろうか。見舞いとかも行けないのだから控えていたのかもしれない。




 著名人の訃報なども多いような気がする。テレビを見る機会が多かったからだろうか。

 実際に亡くなっている人が多いのだろうか。

 分からない。知りたいわけではないけども。

 知り合いも連絡がないだけで亡くなったりした人がいるのかもしれない。ちょっと怖い。




 お盆や正月など、みんなが帰郷など控えたり、なんか生活がいろいろ分断されてしまったなぁ、とつくづく思う。

 葬式などで悲しみを別ち合ったり、思い出を語ったり、愚痴など言ったり、そういったことが出来なくなったいるのだなぁ、と。

 どういう状況なのか分からないことだらけだが、葬式をしない、ということにホントに驚いた。

 現状、仕方がない、と思わなくもないのだが、やるせない。




 新型コロナの影響で医療の質が低下したりしていないのか、とか心配になる。

 従妹の結婚式のときの叔父は、そこまで老いているようには見えなかったからだ。

 認知症を発症したらしいというのは聞いていたので、その間に老け込んだようなら、分からないけども。




 早く終息してほしい。そう願わずにはいられないよ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ