いつの間にか夏は終わり
クラいです!
時の止まった部屋 君の夢
直さぬ時計に 朝の雨
「時が癒してくれる」
言い古された言葉も
止まってしまえば意味はない
私を見ている写真 どこにいても
動き出す二次元 薄っぺらでも
「この腕の中にいた筈」
私は何時まで感触を
憶えていられるのだろうか
ーー君の親友に告られたよ
ちゃんと釘刺しておいてくれないから
「コイツがいい女に見えるのは
オレがそうさせてんだ」ってさーー
サマータイムの終わった君の家
君名義のまま冬の雨に濡れる
「ダウンサイズすればいい」
私がこの手で君の名残りを
捨て去れる日が来たらね…………
止まったのは君の時計だけだと
突きつけられる止まない雨の日。
リビングに25枚の夫の写真を飾っているという、危うさです。