4話:星を継ぐ者
勉強中の烏鷺です、どうやらこの世界で生きていけるように基礎教育はただで受けさせてくれるようです。
自立まで一定期間の、生活費も給付してくれるらしい。転移者?僕以外にもいっぱい人がここで学んでいます。
これほどの保護費を負担する国は大丈夫なの?はっきり言って無駄飯食いだよね?
現世の難民救済制度に近い制度なのかな?ただし、一定期間で自立できないと給付金が廃止されるから何が何でも自立しないといけないって厳しいところもある。
自立できなければ、ホームレス一直線!そしてホームレスは見つけ次第町から追放され魔獣の跋扈する草原に追い出される運命だって。
組合はゲームやファンタジーで言うところのギルドなんだけど、現実では仕事をあっせんしてくれるわけではないみたい。
各組合が口入屋に求人を出し、仕事が欲しい人は口入屋で自分に合った仕事を斡旋してもらう。
口入屋は、求職者の技能を審査し可能な仕事しか斡旋しないから初心者が無茶をして命を落とす危険が減るらしい。
手数料を引かれるけどね!銀行らしきものは組合と両替商が経営している。組合は手数料ゼロだけど所属する組合の窓口でしか引き出せない。
両替商は口座管理費を取られるけど、すべての組合窓口・両替商で引き出せる利点がある。為替発行手数料と事務手数料が取られるけどね!
現実の世界では江戸時代初期の金銀交換比率は1:12・明治の貨幣で1:20、20世紀直前に1:40となったけどこの世界では1:100と金が貴重みたい。
帝都などの、帝国直轄地や主要都市では偽造できない魔法紙に印刷された紙幣が流通している。
銅貨50枚、100枚、200枚、500枚、銀貨1枚が通常流通している紙幣で高額取引用に銀貨10枚~金貨100枚までの紙幣が発行され、別途、有力両替商が独自に発行する為替手形や国の認可を受けて有力貴族が発行する国立銀行券などもある。
地方領主が領内限り有効で発行する、布幣、木幣、皮幣など素材に領主の魔法印を押印したものや大商店が発行する現実の商品券のような購入切手など多彩にあるようだ。
携帯や家電に当たる魔道具は非常に高価で手に入れにくいけど公衆電話みたいな魔道具が町のあちらこちらに設置されていて利用料を払えば利用できるシステムになっている。相手が魔道具を持っていないと意味がないけどね。電報の様に向こうで手紙になって相手に配達してくれるシステムもあって遠方と連絡もできるんだって。
全体的に、日本の江戸時代を西洋ファンタジーに移し替え便利にしたような世界だってわかった。
内容とは無関係ですが、タイトル名は某アニメ劇場版から流用させてもらってます。
題名まで考えられないので。