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オカンは異世界で宿屋を開く  作者: しゃいん
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持ち物検査と確認アレコレ

「スマホが異世界でも使えるなんて小説もビックリね」


ここは深い森の中。

『神様』と別れる時、この世界での生き方を学び慣れる為に人里離れた場所に運んでもらった。

転移魔法もあるけど、まだ魔法を使う事に慣れていないから危ないんじゃない?って注意を受けて、運んでいただいた。ありがとう神様。

丁重にお礼をして神様を見送って、まずは持ち物の確認をしようって事になったんだけど、

オカ…姉さんが小さなカバンの中を見ながら呟いたのがさっきのセリフ。


空間魔法による無限の収納スペースはちょっと置いといて、この世界での一般的なマジックバッグとやらの中身を地べたに並べる。


刺繍が施された革袋には大きさが違う2種類の金貨。

それよりやや小さめの無地の革袋には大きさの違う2種類の銀貨。

厚手の布袋には銅貨が50枚程。

それより小さい単位になると銅貨のサイズが小さくなり模様も変わるらしい。


それにスマホ

オ…姉さんと俺のスマホはお互いに通話出来る。

元の世界のネットには繋がらないけど、この世界に関することは検索出来る不思議。

『神様』に聞いたら神界に繋がってるって言ってたから聞かなかった事にしよう。

姉さんと俺との位置情報もお互い知る事が出来て、これから新しい世界に踏み出す我らには大きな安全材料だな。

概ねスマホとしての機能は使えるんだから大したもんだ。


えーっと後は………?

冊子?

タイトルは『異世界の手引き-楽しい異世界生活のために-』

遠足かよ。まぁ後で読むけど。



あと服装。

姉さん(慣れてきたー)はオーソドックスな冒険者って感じ。

体にフィットしたシャツとパンツスタイルにブーツにマント。軽装だね。

武器は双剣か?近接格闘とか行くつもりなのか大丈夫か……


俺の方も冒険者スタイルなんだろうな。

ちょっと魔術士寄りなのかマントではなくコレはローブ。頭良さげで満足。

武器は細身の剣……じゃなくてこれ日本刀じゃね?いや好きだけど日本刀。そう言うゲームもしてたし現物見るのも好きだけど。

…………まぁイイか。ローブに隠れて普段は見えないしな。刀自体は好きだし。何でもありか異世界。



「身体能力が高いし魔力もあるから、あんまり装備は要らないみたいね。

少しずつ実践で慣れていくしかないから、弱めの魔獣から挑戦していこう。魔法も色々と試してみたいし。」

「一通り慣れたら、この世界の人とも会いたいしね。どっかの国を目指さないと。姉さんどこ行きたい?」

「『神様』おススメの国がいいんじゃない?色んな種族が暮らしてて、比較的治安が良いし善良な者が多いって言ってたし。」

「王が良い政治を行なっている国だって言ってたしな。じゃあ目指すは南だ…………っし終わりっと」


ゴブリンっぽい魔獣やらオオカミっぽい魔獣を相手にして、お互いの戦闘スタイルを探っていく。

スタイルを確立したら様々な魔法を試す。

威力や効果範囲を確認し、重ね掛けや相乗効果の試行錯誤を繰り返し成功率を上げていく。


「チートって凄いな。」当たり前か。

ステータスはゲームのように画面として確認出来た。

レベルがある世界のようで俺たちは今Lv.250になった。

この世界の一般的なレベルは、大人で80前後、上位の騎士で120を超えて将軍クラスで150くらい。

獣人種だと身体能力が高いので、もうちょい強いらしい。魔法は苦手らしいけど。


つまり


俺たちはヤバ過ぎに強い。やったね。

これだけ強かったら大抵の事は乗り切れるんじゃない?

って事で、倒した魔獣を魔法で解体、選別し空間魔法でポイポイと収納していく。


そもそもの話、別に強くならなくても大丈夫なんだけどね、実は。

でもそれじゃツマンナイでしょって事で、ちょっと修行をしてみました!


ちなみに異世界に転移してから、実は2週間程が過ぎていた。森の中で2週間、そろそろ人里恋しい。


さぁ目指すぜ!…………「何て名前の国だっけ?」


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