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剣物語  作者: 渋谷かな
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地の精霊

「こいつは!?」

「でっかい犬!?」

 地底100階の魔のヤブシ再開発ダンジョンの地下二階にやって来た土の剣騎士ミヤゲと邪悪なる小人ゴブリンは自分の目を疑った。砂の巨人ゴーレム、地の巨人ティターンの次は、大きな砂の犬が現れた。

「バカ者! こいつは、ただの犬じゃない! 砂漠の番犬! スフィンクスだ!」

「スフィンクス!?」

 現れたのは砂漠の番犬スフィンクスだった。

「お手。」

「ワン。」

 スフィンクスは、ミヤゲの差し出した手に前足をのせた。

「おお!? こいつお利口さんだぞ。よし、ご褒美のエサをやろう。」

「え? ええー!? 私ですか!? やめてください!? ギャアアア!?」

 土の剣騎士ミヤゲは、邪悪なる小人ゴブリンを砂漠の番犬スフィンクスに投げた。

「ガオオオオー!」

 スフィンクスは喜んで、エサと間違えて、ゴブリンを追いかける。

「さあ! ドヴェルグ! 私と勝負だ!」

「嫌なことだ! 誰がおまえなんかと戦うか! 悔しかったら、地獄の地下三階まで追ってくるんだな! スフィンクス以上の化け物を配備してやる!」

「行かせるか! 待て!」

 闇の精霊ドヴェルグは、地下三階に続く階段を探そうとする。

「あれ? ないぞ? 地下三階に続く階段が?」

 そこで再開発工事中の建設作業員に聞いててみた。

「すいません。あの地下三階に続く階段はどこにあるんですか?」

「なにを言っているんだ。再開発工事は、まだ地下二階までしかやってないべ。」

「なんですと!? そんなのありか!?」

 なんと! 地底100階の魔のヤブシ再開発ダンジョンの工事は、始まったばかりで地下二階までしか工事は進んでいなかった。

「さあ、地下三階だろうが、地下百階でも逃げてもらおうか?」

「ま、待て!? 話せば分かり合えるはずだ!?」

「おまえと話す口は持っていない! 覚悟しろ! 闇の精霊ドヴェルグ!」

 その時だった。闇の精霊ドヴェルグに盗まれた地の精霊の剣騎士の鎧が輝きを放つ。

「これは!? 地の精霊の剣騎士の鎧が、私に着ろというのか!? よし! わかった! こい! 地の精霊の剣騎士のソード・ナイト・アーマー!」

 次々と地の精霊の剣騎士の鎧がミヤゲに装着されていく。

「地の精霊の剣騎士ミヤゲ! ただ今、参上!」

「しまった!? 地の精霊の剣騎士を誕生させてしまった!?」

 ミヤゲは土の剣騎士から地の精霊の剣騎士にレベルアップした。

「ドヴェルグ! おまえだけは許さないぞ!」

「何を!? そう簡単に負けるもんか!」

「おまえは既に私の罠に落ちている。」

「なに!?」

 ドヴェルグの足元の砂が渦の様に動いている。

「これは!?」

「砂地獄だ。ドヴェルグ、おまえのような奴は、砂に埋もれて地獄に行くがいい。」

「ギャアアア!? 嫌だ!? 死にたくないよ!? 誰か助けて!? うわあああー!?」

 ドヴェルグは砂地獄に呑み込まれていった。

「やったー! ドヴェルグを倒したぞ!」

 地の精霊の剣騎士ミヤゲは、闇の精霊ドヴェルグを倒した。

「スフィンクスが崩れていく!? はあ~、助かった!」

 ドヴェルグが呼び出した砂の番犬スフィンクスも、呼び出したドヴェルグが砂地獄に呑み込まれ、スフィンクスも砂に戻って崩れていった。追いかけられていた邪悪なる小人ゴブリンは、やっと一息つけた。

「さあ、ドワーフ師匠とノームさんの所へ戻ろうか。」

「そうですね。地の精霊の剣騎士の鎧も手に入れましたしね。」

「行くしかない!」

「行くしかない!」

「行くしかない!」

「行くしかない!」

「ワッハッハー!」

 こうして地の精霊の剣騎士のソード・ナイト・アーマーを手に入れた。

 つづく。

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