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剣物語  作者: 渋谷かな
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小人

「おお! 土の剣騎士ミヤゲよ。よくぞ戻った。」

「はい。ドワーフ師匠。」

「ミヤゲ。おまえの活躍は噂で聞いているぞ。師として、私も嬉しいぞ。」

「ありがとうございます。これも師匠が私を土の剣騎士に認めてくれたからです。」

 土の剣騎士ミヤゲの師匠は、小人ドワーフであった。

「師匠。邪悪なる者として甦った伝説の剣騎士デカノーホウトを倒さなくてはなりません。ですが私の土の剣騎士の鎧では、邪悪なる者たちに対抗することができません。」

「分かっている。何も言うな。そう思って、地の精霊ノームに新しい剣騎士の鎧を持って来てもらっている所だ。」

「さすが、ドワーフ師匠。ありがとうございます。」

「それ程でも。ワッハッハー!」

 得意げに高笑いするドワーフ師匠。そんな師匠を本気で慕っている土の剣騎士ミヤゲ。

「助けてくれ!」

 そこに傷ついた血の精霊ノームが現れる。

「ノーム!? どうした!?」

「闇の精霊ドヴェルグにやられた。地の精霊の剣騎士の鎧を持っていかれてしまった!?」

「なんだって!?」

「私の新しい剣騎士の鎧が!?」

 闇の精霊のドヴェルグに、地の精霊の剣騎士の鎧を奪われたと聞いて、土の剣騎士ミヤゲとドワーフ師匠は驚いた。

「ミヤゲよ! 直ぐに闇の精霊ドヴェルグの後を追い、地の精霊の剣騎士の鎧を取り戻すのだ!」

「はい! かしこまりました!」

 こうして土の剣騎士ミヤゲは、奪われた地の精霊の剣騎士の鎧を取り戻す旅に出るのであった。

「と、言っても、どうやって後を追えばいいんですか?」

「道案内は、ゴブリンがしてくれる。」

「ゴブリンです。宜しくお願い致します。」

 礼儀正しい邪悪な小人ゴブリンが現れた。

「こちらこそ、よろしく。私はミヤゲだ。」

 土の剣騎士ミヤゲは、ゴブリンを仲間にした。

「それでは師匠、ノームさん。行ってきます。」

「がんばれよ。ミヤゲ。」

「バイバイ。」

 ミヤゲはドワーフ師匠とノームに別れを告げた。

「待ってろ! 闇の精霊ドヴェルグ! 私の地の精霊の剣騎士の鎧を取り戻すぞ! いくぞ! ゴブリンさん!」

「はい! ミヤゲさん!」

 ミヤゲとゴブリンは闇の精霊ドヴェルグを追いかける旅に出た。


「ゴブリンさんは、闇の精霊ドヴェルグが、どこに逃げたか知っているの?」

「もちろんです。全国ゴブリンネットワークに尋ねてみました。」

「全国ゴブリンネットワーク!?」

 説明しよう。全国ゴブリンネットワークとは、ゴブリンのための、ゴブリンによる情報のネットワーク網である。

「闇の精霊ドヴェルグがいるのは、地底100階の魔のヤブシ再開発ダンジョンです。」

「地底100階の魔のヤブシ再開発ダンジョン!?」

 説明しよう。地底100階の魔のヤブシ再開発ダンジョンとは、言葉の通り、そのままである。

「なんだかよくわからないけど、行くしかない!」

「行くしかない!」

「行くしかない!」

「行くしかない!」

「行くしかない!」

「行くしかない!」

 こうして「行くしかない!」を流行語大賞にするべく、奇妙に連呼する土の剣騎士ミヤゲとゴブリンの冒険は始まった。

 つづく。

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