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剣物語  作者: 渋谷かな
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地獄の女王

「さあ、おいで。ヒムロ。私の元へ。一緒にヘルヘイムへ行きましょう。」

「ヘル様まで!?」

 第三の女王は地獄の女王ヘルであった。

「ヘル!? 抜け駆けは許さないわよ!」

「さっさと地獄へ、お戻り!」

「なによ!? いくら友達でも、ヒムロは譲らないわよ!」

 三人の女王が目からビームを出しながら睨み合っている。

「あはははは・・・。スノーウーマン師匠が来たがらないはずだ。こんな恐ろしい女王様たちがいれば、神も天使も悪魔も、この冷たさに閉ざされた世界に足を踏み入れないはずだ。はあ・・・。」

 基本的に、絶対零度の世界には、神も天使も悪魔も存在しなかった。なぜなら、雪の女王、氷の女王、地獄の女王のいる世界に侵入する者は皆、冷たくなって動かなくなるからだった。

「こうなったら、実力で勝負を着けるしかないようね!?」

「望むところよ!?」

「誰が一番強いのか決めようじゃない!?」

 三人の女王は戦うことになった。

「凍てつけ! 氷の女王の剣騎士の鎧よ!」

 氷の女王アイスクイーンは、氷の女王の剣騎士の鎧を装着する。

「ふぶけ! 雪の女王の剣騎士の鎧よ!」

 雪の女王スノークイーンは、雪の女王の剣騎士の鎧を装着する。

「堕ちろ! 地獄の女王の剣騎士の鎧よ!」

 地獄の女王ヘルは、地獄の女王の剣騎士の鎧を装着する。ここに三人の女王が剣騎士の鎧を身にまとい、一堂に会した。

「やめて下さい!? 女王様方!? 三人の女王が戦ったら、この世界に氷河期が来てしまいます!?」

「原因は、あなたでしょうが!」

「そ、そんな!?」

「お黙り! すぐに氷と地獄の女王を片付けて、私と雪原で結婚式をあげましょう!」

「違う! ヒムロは、私と地獄に行き、死者たちに祝福されながら、結婚するのよ!」

「どれも嫌だ。」

 しかし、そんなヒムロの意見は三人の女王たちには聞こえていない。剣気を高めた三人の女王が必殺技を繰り出す。

「やはり実力勝負ね! あなたたちに、私のように美しい氷の結晶を見せてあげましょう! くらえ! ダイヤモンドダスト!」

「純白のウエディングドレスを着るのは私だ! 白い雪の前で全ては無意味! 城の世界へ誘ってやる! ホワイトアウト!」

「ようこそ! 地獄の三丁目へ! どんな氷も雪も大丈夫! いでよ! 我が兄! 氷狼フェンリル兄さん! 大地の杖の毒蛇ヨルムンガンド兄さん!」

 三人の女王の意地の張り合いは続く。

「あ、フェンリルさんとヨルムンガンドさん。」

「よう、ヒムロ。妹たちは何をしているんだ? このままでは、世界が雪と氷で覆われた世界になってしまうぞ!?」

「いつもの意地の張り合いですよ。疲れたらやめて、仲良く青春してますから、気にしない方がいいですよ。」

「そうだな。て、ヨルムンガンドが凍っているんだが!? おい!? 大丈夫か!?」

「なんでヨルムンガンドさんまで召喚したんだ!? 寒さに耐性が無いのに!?」

「カチコチ・・・。」

 三人の女王の一方的な迷惑な争いは世界に寒気をもたらした。

 つづく。

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